「スタッフも真っ青に…」“熊本ふっこう応援割”予約殺到で混乱も 対応に追われる宿泊現場と支援拡大への課題
観光回復の兆しを見せたシルバーウイークに続いて、いよいよ10月からは「熊本ふっこう応援割」がスタートします。予約の出足が好調な一方で、宿泊業者が想定外の対応に追われるケースも起きています。
(南小国町で旅館を経営・荒井邦生さん)
「スタッフがもうクタクタで真っ青になったので、その日の電話対応も全て閉じてしまったのが現状」
宿泊業者を悩ませているのが「熊本ふっこう応援割」です。対象期間は10月1日から12月25日までで、宿泊・旅行代金が最大60パーセント割引となります。
荒井邦生さんが経営する旅館は、9月15日の予約開始からわずか1時間ほどで上限枠に達し完売しました。ところが…。
(南小国町で旅館を経営・荒井邦生さん)
「次の日も電話が朝からずっとひっきりなしになって、丸2日くらいは電話対応に追われた」
完売したにもかかわらず、利用者に周知されていないため電話が鳴りやみませんでした。なかにはクレームもありました。
周知不足の問題について、ふっこう割を進める県は…。
(県観光振興課・中野公彦さん)
「なるべく完売した施設はホームページ特設サイトで『完売している』ということを表示できるような形で、早急に対応できるよう今準備を進めている」
さらに、ふっこう割が発表される前に予約していた人が一旦キャンセルし、安くなるふっこう割を利用して予約を取り直すケースも発生し、対応に追われたといいます。
一方、こちらは天草市にある竜洞山みどりの村キャンプ場。
(竜洞山みどりの村キャンプ場・髙田誠代表)
「シルバーウイークもほとんど空いている」
熊本地震直後から9月までに200人以上のキャンセルがありました。ふっこう割の申請をしていますが、対象になるかは今後の審査次第です。
9月18日時点で「ふっこう割」の対象となる宿泊施設は約370か所。今後は3倍近くの約1100か所まで拡大する見通しですが、キャンプ場が恩恵を受けられるかは不透明です。
(竜洞山みどりの村キャンプ場・髙田誠代表)
「もしもふっこう割に(参加)できなかったら、もう復活できないような感じになる」
地震で落ち込んだ観光を救う起爆剤として期待される「熊本ふっこう応援割」。支援をいかに広げていくかも課題となります。
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
熊本県の木村知事は切れ目のない支援を掲げており、こぼれる観光業者がいないようにすることが求められます。
(永島由菜キャスター)
また、出足好調の「熊本ふっこう応援割」ですが、県の担当者は「すべてが完売というわけではなくて、“ごく一部の宿泊施設が完売”という状況」と話しています。
(緒方太郎キャスター)
利用する側も正しい状況を見極めることが大事です。
