「裸まで見られたかもしれない」ギャル再ブームで需要増の”日サロ”、完全個室に店員が忍び込んだ事件の「一部始終」
ギャルカルチャーの再注目と、高まる日焼けサロン需要
1990年代に日本中のストリートを席巻したギャルカルチャーが再注目されている。SNSでの「パラパラ」のショート動画の“バズり”が相次ぎ、「第4次ブーム」の様相だ。ブームの再燃とともに、ギャルの代名詞ともなっている「ガングロ」な小麦色の肌を志向する女性たちの間で日焼けサロンの需要もにわかに高まっている。しかし、そんな機運に水を差しかねない事件が起きた。
「私はお金を盗まれたばかりか、裸まで見られてしまったんです」
予期せぬ金銭被害に加えて性被害にも見舞われたという、インフルエンサーとしても活動する女性が被害の実態を明かした。
「ホントにありえない。まさかあんな場所であんな目に遭うなんて」
こう声を震わせるのは、都内に住むAさん(31歳)だ。現在はタレントやインフルエンサーとしても活動している。スポーツ関係のPR業務にも関わるAさんは、数年前から日焼けサロンを愛用。都内各所のサロンに出入りしてスラリとしたスタイルによく映える小麦色の肌のケアに勤しんでいる。
「外に出る機会が多く、日焼けのムラも気になっていました。その点、日焼けサロンを利用すれば全身くまなくキレイに灼けますから」
「個室安心」の触れ込みと、室内に戻った時の違和感
Aさんがいわゆる「日サロ」通いを続ける背景には、巷で広がるはやりの影響もある。
平成のギャルブームでは、全身をこんがり焼いた肌に盛り髪に派手なメイク、という「ヤマンバ」ギャルが一世を風靡した。当時を舞台とした2024年のNHK連続テレビ小説「おむすび」では、主人公であるギャル上がりの栄養士役を演じた橋本環奈がガングロ姿で披露するパラパラが話題となったのは記憶に新しい。番組で、雑誌「egg」の元人気モデル「ルミリンゴ」ことRumiが、橋本のパラパラの指南役を務めたことも「ガングロ」の再認知につながった。
お隣の韓国でも、日本でも人気のKポップグループのメンバーが火付け役となったギャルメイクが広がり、日本への再輸入の形でブーム再燃の兆しも見せている。
渋谷や恵比寿周辺には日焼けサロンも点在しており、Aさんがそのうちの一軒を訪れたのは8月12日のことだった。
「たまたまネットで見つけて。『個室安心』『女の子でも安心』とアピールしていたし、開店から10年以上も経つ、という触れ込みでした。店舗自体もきれいで安心していたんです」
Aさんが来店したのは同日午後2時すぎ。店舗は宣伝文句通りに個室になっており、室内にタンニングマシン(日焼けマシン)とシャワー室が設えてあった。緊急時のために設置されていたボタンを押せば外側から開錠できる作りになっていた。20分ほどの個室内でのマシン利用を終え、シャワーを浴びて室内に戻った時に違和感を感じたという。
「室内に置いていたバッグの位置が微妙に変わっていたんです。慌ててバッグの中を見てみると、スマホの下にあったはずのサイフが目に入りました。現金が抜き取られていないかと念のため数えてみると、1万5000円足りないことに気づいたんです」
警察官の到着直前の自白と、窃盗以上の恐怖心
誰かが部屋に侵入したに違いない--。そう直感したAさんはすぐに店番をしていた男性店員を呼び、問いただしたという。
「誰か入ったみたいなんだけど、と問い詰めたんですが、知らない、わからないの一点張り。埒が明かないのでその場で警察を呼びました」
当時、Aさん以外の来店客もいたという。店員は発覚のリスクがある状況だったにも関わらず、Aさんの個室に侵入したことになる。
「マシンに入るときには身に着けているものは何もない状態で入ります。個室に入り込んだってことは私の裸も見られていることになる。お金を盗られた憤りもありましたが、それ以上の恐怖心がありました」
Aさんの姿をのぞき見していたか、あるいは盗撮の疑いさえある。店員は、通報した警察官の到着を待つ間もかたくなに犯行を否定し続け、「すいません、僕がやりました」とようやく窃盗の罪を自白したのは警察官の到着直前のこと。
しかし、動機については「お金が大変で…」というばかりで、Aさんに対する性犯罪については「見ていない」と最後まで認めなかった。
怒りのおさまらないAさんは警察官に店員を連行するよう求めたが、「ほかの客への対応がある」という理由でその場での聴取にとどまったという。
店の責任者による不可解な対応と、残ったままのトラウマ
さらに、その後の店側の対応が、Aさんの不信をさらに募らせることとなった。被害に遭った日から2日後、Aさんのスマホに店の責任者を名乗る男性から連絡が入った。
「謝罪に行きたい、と言うので喫茶店で会うことになりました。店員さんはアルバイトだったようで『バイトがやったことなんで』と、とても謝るという態度ではありませんでした。その場で利用料金を返金する、とも言われたのですが、払った金額よりわずかに少ないのも不可解で。なぜか、と聞いても『記録にないから』と繰り返すだけですし、誠意のかけらも感じられないものでした」
Aさんはその後、渋谷署に窃盗罪での被害届を提出。同署が受理し、現在、店員らへの捜査が進められているという。
Aさんはこう怒りをにじませる。
「日焼けサロンの個室は完全なプライベート空間で、あそこにカメラが設置されていても気づけなかったと思う。被害に遭ったのが私だけなのかも疑問だし、被害に遭ったトラウマも残ったままです」
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