サヨナラ本塁打を放った大山悠輔(中央)はナインに祝福される(カメラ・義村 治子)

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◆JERAセ・リーグ 阪神3x-2DeNA=延長11回=(21日・甲子園)

 今季7度目のサヨナラ勝ちに感情があふれた。いつもより、時間を置いて会見場に姿を見せた阪神・藤川球児監督(46)の目は真っ赤だった。そのことを問われ「大丈夫です。とにかく、感情的にならずにシーズンを送るための準備をしていますので」。普段の“監督の仮面”をかぶってけむに巻いたが、ベンチ裏では号泣していた。2試合連続で、首位陥落と優勝マジック消滅の危機を脱した。

 ハイライトは延長11回1死だ。5番・大山が中川虎の浮いたフォークをたたいた。白球が左翼ポール際に吸い込まれると、球場は興奮のるつぼと化した。「入ってくれと思って走っていました。何よりチームが勝てたことがうれしい」。4試合ぶりの17号ソロは今季3度目となるサヨナラ打。8月18日のヤクルト戦(京セラD)以来の劇弾で、通算5本は池田純一に並ぶ球団2位の快記録だった。

 投手陣は藤川政権で最多タイの8人リレーだ。指揮官は同点の3回2死一、三塁で先発のルーカスをあきらめ、神宮を投入。9回からは新守護神・工藤に8月9日の中日戦(京セラD)以来の2イニングを託した。11回は左アキレス腱断裂を乗り越えた石井がゼロを刻み、復活の今季初勝利。「あれだけリリーフを使うと、いい形で終わらせなければ、意味合いが全く変わる」とうなずいた。

 チームは優勝マジックを1つ減らして10とし、2位・巨人に再び0・5差をつけた。「素晴らしいゲームを継続してできるように、頑張っていきます」。残り11試合。涙をぬぐい、球団史上初のリーグ連覇へ死力を尽くす。(小松 真也)