ネイリスト女性殺害事件 “執着の異常性”被告語る「弱さから自分制御できず狂気に」
元交際相手でネイリストの女性にストーカー行為をしたうえ、殺害した罪に問われている男の裁判です。男は、事件に至った心境について、「自分を制御できずに感情に任せて、狂気に走ってしまった」などと話しました。
■「ストーカーかも」臨床心理士などに相談も

裁判で語られたのは、自分でも気づいていたという執着の異常性です。
大内拓実被告(29)
「自分の精神状況や情緒不安定さについて心配していました。(自分の)行動に異常を感じていました」
「自分がストーカーかもしれない」と認識し、勤務先の臨床心理士や行政の支援センターなどに相談していたといいます。
弁護側
「どのようなやりとりをしましたか」
大内被告
「自分の執着の異常性などについて相談しました」
弁護側
「どのようなアドバイスをもらいましたか」
大内被告
「薬の処方や職場を休職するなどのアドバイスをもらいました」
しかし、大内被告は、薬には抵抗があり、休職は現実的ではないと受け入れませんでした。
大内被告
「被害者の存在を消して、出会う前に戻ってリセットしようと思いました」
弁護側
「リセットとは人生自体を?」
大内被告
「そうですね。楽になりたいと思いました」
■「紛失防止タグ」縫い込んだぬいぐるみで特定を

去年の大みそか、命を絶たれた小松本遥さん(当時31歳)。当時、別の男性と結婚し、妊娠5か月でした。
大内被告は、小松本さんの居場所をつきとめるため、さまざまな手法を試したといい、最終的に居場所特定のために思いついた手段が、位置情報を確認できる「紛失防止タグ」でした。
大内被告は、紛失防止タグを縫い込んだぬいぐるみを、小松本さんの実家に「キャンペーンに当選した」と装って置き、それを小松本さんが持ち帰ることで自宅を特定しようと試み、この数日後、自宅を特定。
■殴打後にも「とどめ刺そうと」

宅配業者を装い、家から出てきた小松本さんをハンマーで殴打したといいます。
大内被告
「“この日に絶対実行する”と思って殺しました。死んでいるか生きているかわからなかったので、とどめを刺そうと思いました」
殴打したあと、キッチンで包丁を見つけ、感情任せに刺したと語りました。
弁護側
「なぜこの事件が起きたと思いますか」
大内被告
「自分の弱さから、自分を制御できずに感情に任せて狂気に走ってしまいました。取り返しのつかない…人として一線を越えてしまいました」
