警視庁に逮捕されたヤマトリノこと田沢梨乃容疑者(本人SNSより)

写真拡大

 雨が降る深夜の六本木。路上を私服姿でトボトボと歩く、1人の女性がいた。夜の街で見せる煌びやかな華やかさは一切なく、どこか重い足取りだった──。

【写真を見る】〈自宅周辺を暗い表情でトボトボ…〉逮捕の数日前、ヘソ出しトップスで怪しげなビルへ歩くヤマトリノ容疑者(27)

 NEWSポストセブン取材班が目撃していたその女性こそ、六本木の超高級キャバクラ「JUNGLE TOKYO(ジャングル東京)」で月2億3000万円を売り上げたこともあるキャバ嬢、「ヤマトリノ」こと田沢梨乃容疑者(27)だった。

 それから数日後の9月15日午後3時半すぎ、警視庁の捜査員たちが彼女の住む高層タワーマンションの一室へ踏み込んだ。結果、コカイン約0.4グラムを所持していたとして、田沢容疑者と交際相手の会社役員・福本康太容疑者(28)が麻薬取締法違反の現行犯で逮捕された。

 逮捕の舞台となったのは、東京メトロ六本木駅から徒歩数分の場所に佇む、地上30階超の大型タワーマンション。バレーパーキングやポーターサービス、24時間対応のルームサービスなど高級ホテルさながらの設備を誇り、エントランスから自室にたどり着くまでに幾重ものセキュリティチェックが設けられている。

麻布署まで「目と鼻の先」

 その強固なセキュリティに守られたマンションは、警視庁麻布警察署からも「徒歩数分」という目と鼻の先の距離にあった。同じマンションに暮らす男性住民が呆れたように明かす。

「麻布署からこの建物ってすぐの場所にあるんですよ。2019年に警察署が西麻布からここに移転してきたんですけど、それにしても目と鼻の先で違法薬物をやっていたっていうのは度胸があるというか……。ただ、ここはセキュリティがとにかく頑健なので、『いくら警察でも簡単には入ってこられないだろう』と油断していた部分はあったのかもしれません」

 住人が語る通り、このマンションのセキュリティ体制は鉄壁そのものだ。

「まずエントランスにオートロックがあって、エレベーターホールの前でさらに2重目のチェックがある。そこにコンシェルジュがいて、人の目でも監視している形です。キーがなければ自分が住む以外のフロアには降りられず、住民同士でも部屋を訪ねる際はインターホンを押さなきゃいけない。

 24時間体制の警備員が周囲を巡回していて、酔いつぶれている人がいれば起こして回る徹底ぶりです。エレベーターホールの横には小さなモニターがあって、乗っている人の様子が確認できるので、怪しい人物を避けることもできる」(同前)

夜職やYouTuberが集う「六本木らしい住民層」

 住民の顔ぶれには「六本木ならではの偏り」があるという。

「この周辺はキャバクラやラウンジが入るビルが密集しているんです。だから、住民も夜職の人が圧倒的に多い。夜8時や9時に同伴で出勤していって、アフターが終わった深夜2時、3時にベロベロになって帰ってくる姿は日常茶飯事ですよ」(同前)

 夜職に続いて目立つのが、インターネットの著名人たちだ。

「地上波で見るような有名芸能人というよりは、YouTuberインフルエンサー、ラッパーといった人たちが多いですね。高層階は分譲の部屋が多くファミリー層も住んでいますが、低層階は賃貸。部屋によっては家賃20万円台前半からあるので、そのあたりは特に夜職の方が多い」(同前)

 若い住人も多いため、時にはパーティーの騒音トラブルなどで警察や救急車が対応する場面もごく稀にあるというが、基本的には住民同士のプライバシーが徹底して守られた静寂な空間だ。

 取材班が話を聞いた住民が今回の"ガサ入れ"にまったく気づかなかったのも、静かに捜査が進められていたからだろう。

 逮捕の翌16日、田沢容疑者の逮捕が報じられると、「JUNGLE TOKYO」公式サイトのキャスト一覧から"ヤマトリノ"の名前が削除された。

 月2億3000万円を誇った栄華は、あまりにもあっけなく消え去ってしまった。