【野原 広子】スーパーは「面接2分で不採用」、パン屋も児童館も食品工場も「落ち続ける」40歳主婦が「採用」されない決定的な理由

写真拡大 (全6枚)

早期退職の約2人に1人は「マッチングミス」

物価高による生活コストの上昇で、「働こうかな」と考える主婦主夫が増えている。『しゅふJOB』が主婦・主夫層の655名に行ったアンケートによると、「物価の上昇で家計が苦しくなったと感じますか?」の問いに81.4%が「感じる」と答えている。また、「物価上昇を受けて、お仕事探しをする気持ちの変化はありましたか?」という問いには、「仕事探しへの意欲が高まった」が「やや高まった」と合わせて7割近くにもなった。

一方で、マイナビバイトがパートやアルバイト経験のある110名に、退職した経験についてアンケートを取ったところ、「始めたばかりのパートやアルバイトを1カ月以内で辞めたことがある」人は、全体の17.3%だった。その理由の一番にあがったのが、「仕事が合わなかった」「思っていた内容ではなかった」(45.5%)。つまりは「マッチングミス」。

パート探しで苦労した方からすると、せっかく得た仕事なのに、1ヵ月で辞めるなんてもったいないと思われるかもしれないが、パート、アルバイトに限らず、マッチングミスは早期退職の大きな原因になっている。

だが、『ママ、今日からパートに出ます! 15年ぶりの再就職』(野原広子著/KADOKAWA)の主人公・ユリコは今、「マッチング」など考えられる余裕はないようだ。

あれほど「家にいてくれ」と言っていた家族が…

結婚を機に退職して、家事に育児に専念してきたが、子どもが幼稚園に通う頃になると、再び働こうとした。けれども、家族の理解が得られず断念した。

それから10年が経ち、子どもたちが中高生になると、あれほど「家にいてくれ」と言っていた家族から「働け」プレッシャーを受け始める。

たしかに学費に教育費、食費もどんどんふえる上に、ローンもあって、老後の資金が心配。テレビを見ている間、働いていればいくらもらえたのか……などと考え、ついにユリコはハローワークへと足を運んだ。

「探しているのはパートだし、すぐ決まるでしょ」

初めはそう楽観視していたユリコ。だが、現実は厳しかった。

「9時~14時で月~金」とユリコの条件にど真ん中の、社員食堂の調理員に応募してみたが、競争率は13倍。面接への備えも足りず、あえなく不採用に。

本気モードが足りないと、友人の夫に諭され、今度はちゃんとスーツを買い、自分としては「ハードルを下げた」つもりで、近所のスーパーに面接に行ってみたが……。今度も不採用。

その後、パン屋、児童館、食品工場、牛乳屋、クリーニング店と、とにかく受けまくり、そして、落ちまくった。

「こんなはずではなかった」

「もっとかんたんにできると思っていた」

徐々に自信を失うユリコは、家族にはれもの扱いされるのであった。

◇なぜユリコは落ちまくるのか。

第6話「ブランクあり、資格なし、40歳主婦がパート募集に『落ちまくる』本当の理由は…ハローワーク職員が教えた驚愕の回答」で、何社受けてもユリコが採用されない理由を職探しのプロが明らかにする。

【第6話】ブランクあり、資格なし、40歳主婦がパート募集に「落ちまくる」本当の理由は…ハローワーク職員が教えた驚愕の回答