Umios 安田大助社長 「“挑戦と共創”をグループ一丸で」 北米など成長投資を加速

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 創業146年の総合食品企業が、社名やCIなどすべてを一新して3月に誕生した「Umios(ウミオス)」。これから先の100年を見据え、自社のルーツである海を起点とした価値想像力で「食」を通じて人も地球も健康にするソリューションカンパニーへと変革していく決意を込めた。4月に就任した安田大助社長は「テーマは“挑戦と共創”。国内外でグループの一体感を高めて前進していきたい。消費者起点のバリューサイクルをグローカルに展開し、重点分野への成長投資を加速させる」と語った。
 
 “挑戦と共創”を具現化する一環で、本社をスタートアップ企業も集う高輪ゲートウェイシティ(東京都港区)に移転した。「出社率がぐっと上がり、社内の会話も増えた。社員にはUmiosが力強い一歩を踏み出すため、この環境を生かして欲しいと呼びかけている」。

 大変革の背景の一つには、昨年始動した新中期経営計画(25~27年度)がある。「前中計で売上高1兆円、営業利益300億円の目標を達成した。しかし新中計で目指す営業利益400億円を実現するには、従来の延長線上では難しいと判断。大きな転換が必要との結論に至った」。

 さらなる成長には「グループ力の結集が重要」との認識を示す。

新本社と受付

 昨25年度から新設のマーケティング部門で部門長を務める。「開発、研究、販売など各部門の機能を一体的に繋ぐことが狙い。消費者起点を大前提に、お客様のニーズにプラスアルファで応えられる組織にまとまりつつある。当社グループは水産・食品・畜肉・農産と幅広い分野を手がけており、原材料から商品供給まで最適な体制を整えていきたい」との考えだ。

 グローカル展開は世界各国のエリアに根差した戦略を志向するもの。すでに欧州で成功事例がある。オランダを拠点に、欧州市場へ冷凍水産物の販売を担う現地法人のトップに現地の人材が就き、グループの執行役員にも登用。市場のニーズに即した水産加工会社の買収などを推進し、業績が飛躍的に向上した。

 「あくまで1つの事例だが、北米やアジア、オセアニアでもマーケットを深掘りしたい」。

 中計の3か年で1400億円以上の成長投資を計画する。「投資はメリハリをつけることが重要」との考えで、このうち56%を北米を中心とした「川下強化」に充てる。「北米はスケソウダラ資源約31万トンへのアクセス力を持つ。川上から川下にかけて付加価値を高めるため、加工・販売機能の強化を検討している」。

 次いで18%をペットフード事業に投資。海外ではタイのグループ会社で製造するOEM製品を北米・欧州に輸出してきたが、今期はマレーシアの有力企業を買収。アジアでの市場開拓も加速させる。「ペットフード事業は27年度に営業利益100億円を計画。われわれの新たな柱事業に育てる」と期待は大きい。

 「当社にとって海外は成長分野。世界の人口は増えているし、水産物の消費量もまだまだ拡大する。長期ビジョンで経常利益の海外比率70%以上を掲げるが、前期で5割超をクリアしており、目標は十分に達成できる」と展望した。

 グループ従業員向けのWEB社内報で5月から「月刊ダイスケ」を配信する。多忙なスケジュールで各所への訪問が限られる中、自身の活動や想いをユーモアも交えて従業員に語り掛けている。

 「タイトルはインパクト重視で私の名前を採用してもらった。社員から反応が多いし、直接メールでやり取りする機会が増えた」と笑顔をみせる。

 趣味は野球。自社の野球部では長年ピッチャーを務めた。時間が許せばプロ野球観戦にも足を運ぶ。夜の会食では「日本酒一本鎗」を宣言。地方を訪れた際は地酒と地魚で日々の疲れを癒す。

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