アストロスケール仏法人、OneWeb衛星の軌道離脱実証に参画
アストロスケールホールディングスのフランス子会社であるAstroscale France(アストロスケールフランス)は2026年9月10日付で、Exotrail(エクソトレイル)およびEutelsat(ユーテルサット)と共同で取り組む軌道離脱実証ミッションが、フランスの国家投資計画「France 2030」の「In-Orbit Services - Mobility(軌道上サービス-モビリティ)」プログラムに採択されたと発表しました。
発表は、9月9日から10日にかけてパリで開催されたフランス大統領府主催の「International Space Summit」で行われました。
ミッションはCNES(フランス国立宇宙研究センター)との契約のもとで実施される予定です。2029年から2030年にかけて、Eutelsatが運用するOneWeb衛星を対象とした軌道離脱(デオービット)サービスを実証します。今回の採択により、3社は事前検討の段階からミッションの実行段階へ移行します。
実証では、低軌道にある事前に捕獲の準備が施された衛星へ接近してドッキングし、結合した状態で再突入軌道へ移送します。その後、サービス機と対象衛星を分離し、パッシベーション(残留推進剤の排出などによる無害化)を行ったうえで、それぞれ自然に再突入させます。
主契約者のExotrailは、宇宙サービス機「Spacevan」の設計・製造・運用を担当し、ミッション全体を主導します。アストロスケールフランスは、RPOD(ランデブ・近傍運用・ドッキング)に関する技術と知見を提供。Eutelsatは、対象となるOneWeb衛星を提供し、ミッション要件の提示や対象衛星の選定に協力します。

日仏協力から生まれた初の案件
今回のミッションは、2026年4月2日に東京のアストロスケール本社で締結された、Exotrailとアストロスケールフランスの戦略的パートナーシップから生まれた初の具体的なミッションです。締結時には、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と高市早苗総理大臣らが立ち会いました。
アストロスケールは、これまでに「ELSA-d」や「ADRAS-J」を通じて、衛星への接近や近傍運用に関する技術を実証してきました。今回のミッションでは、その実績をフランス国内の技術や産業基盤の構築に生かします。
RPODや高機動軌道制御は、衛星の点検や寿命延長、宇宙物流にも共通する基盤技術であり、将来の商業ミッションや政府ミッションへの応用も見込まれています。
文・編集/sorae編集部
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