「神社でダンス」はダメ?SNSで議論に 福島八幡宮が見解を公表 職員による動画は「削除する予定なし」
福岡県八女市にある福島八幡宮は公式サイトを通じ、境内での撮影やダンスなどに関する公式見解と方針を発表した。「境内で踊ることや写真・動画を撮影することを、一律に禁止していません」とした上で、参拝者の通行を妨げるなど「神社や参拝者への配慮を欠いた行為」を問題とする考えを示した。
同宮は「神社は、神様に祈りを捧げ、祭祀を行う宗教施設です。この前提が変わることはありません」と説明。一方で「神社は、古くから祭りや奉納芸能、地域の催しなどを通じて、人々が集い、楽しむ場所でもありました」とし、「静かであることだけが、神社に対する敬意の表し方ではないと、当宮は考えています」とした。
問題とする行為については「踊ることや撮影すること自体ではありません」と明記。「参拝者の通行を妨げる、参拝や祭典を中断させる、場所を長時間占有する、大きな音や危険な行為で周囲に迷惑をかけるなど、神社や参拝者への配慮を欠いた行為を問題とします」とした。
また、「判断の基準は、国籍や立場、SNSへの投稿目的ではなく、実際にどのような行為が行われたかです」と説明。「人ではなく行為で判断します」として、国籍、信仰、年齢、職業などによって判断を変えない方針を示した。
同宮職員によるダンス動画については「当宮の管理のもとで企画・撮影し、公式アカウントから公開したもの」と説明。「日々奉仕する職員の姿や境内の雰囲気を、若い世代を含む多くの方に身近に感じていただくことを目的としています」とした。
その上で、当該動画について「神社の尊厳や品位を損なうものとは考えておらず、現時点で動画を削除する予定はありません」と明らかにした。
境内利用の基本方針としては「神社は祈りと祭祀の場です」「境内を人々に開きます」「人ではなく行為で判断します」「ほかの神社の方針を尊重します」の4点を掲げた。
参拝者の妨げにならず、神社への敬意が守られている限り、「境内での写真撮影、動画撮影、踊りなどを一律には禁止しません」とし、旅の記念や文化交流、個人のSNS発信なども同じ考え方で判断するとした。
個人または少人数による「参拝の記念として行う写真・動画撮影」「短時間の踊りの撮影」「個人のSNSに掲載するための撮影」「ほかの参拝者の通行や参拝を妨げない範囲での表現活動」は、原則として事前の許可を必要としないとしている。
一方、大人数での撮影やパフォーマンス、同じ場所を長時間使用する撮影、三脚や照明、音響機器などを使用する撮影、ドローンによる撮影、営利・広告目的の撮影などは「事前に福島八幡宮までご相談ください」としている。
参道や出入口をふさぎ通行を妨げる行為、祭典や御祈願、参拝を妨げる行為、大声や大音量、長時間の占有など周囲に迷惑をかける行為、危険な撮影やパフォーマンスなどは「お断りする行為」とした。
SNSについては「神社の存在や活動を知っていただくための広報手段として活用しています」と説明。「伝統や文化を守ることと、現代の手段で神社を伝えることは、対立するものではないと考えています。伝えなければ、次の世代へつなぐこともできません」とした。
最後に「静かであることだけが神聖さではありません。しかし、自由であることと、好き勝手に振る舞うことも同じではありません」とし、「祈る方への心配りと、神様への敬意を忘れずに、福島八幡宮の境内でお過ごしください」と呼びかけた。

