88歳でもキャッチボール 権藤博流健康法の秘訣は監督業と同じく「無理せず、急がず、はみ出さず」 【権藤博の「奔放主義」】#250
【権藤博の「奔放主義」】#250
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YouTubeの「トクサンTV」というチャンネルから声がかかり、その動画が配信された。
反響が大きかったようで、今コラムの担当者からも「見ましたよ。再生回数は配信7日間で150万回を超えてます」と連絡があった。それがどの程度のものなのかは分からないが、世間の方に興味を持っていただけたのだとすれば光栄だ。
番組からの要望でキャッチボールをやったところ、<88歳でこんなに普通にキャッチボールできてるの元気すぎだろ><88で恐れ入る>というようなコメントが多く寄せられていると聞いた。年齢(12月で88歳)の割に体は動く方だから、普段から「健康の秘訣は?」と質問されることがあるのだが、自分では特別なことをやっているつもりはない。
起床は午前7時半。朝食はパンなどを食べて軽く済ませ、8時半から体操とウオーキングをするのが日課だ。体操といっても、1つ3ポンド(約1.35キロ)のダンベルを両手に持って、腕を上げ下げしたり、左右に開いたり、腕を振って腰をひねったりのオリジナル。これを30分やって、そのダンベルを持ったまま40分のウオーキング。気候がいいときには自宅前の坂道を往復するが、最近の夏の暑さはさすがにこたえるから、マンション内のトランクルームをグルグルと周回している。
午前中はそんな感じで体を動かし、その後は仕事がなければのんびりして午後6時から晩酌。これも毎日。昔から「ビールは俺の清涼飲料水」と言っているその清涼飲料水の500ミリリットル缶を2本から3本。酒量は落ちず、仲間との会食があればビールをチェイサーにして日本酒を飲むこともある。どんなに飲んでも、翌朝の体操とウオーキングは欠かさない。
コラム担当者は「特別なことはやっていないなんて言いますが、十分に特別です」などと言うのだが、自分の中で決めているのは「無理はしないこと。毎日できることを淡々と続ける」ということだけだ。
横浜監督時代、野球帽の裏に「無理せず、急がず、はみ出さず、自分らしく、淡々と」と書いた紙を忍ばせていたが、心境は変わらない。無理をしたり、焦ったりするとロクなことがない。プロ野球は優勝争いの佳境に入った。セ・リーグは阪神と巨人の一騎打ちとなったが、私の健康法はともかく、「無理せず、急がず」の心構えは、藤川監督にも橋上監督代行にも通じるのではないか。勝負を焦った方が負けると私は思っている。
(権藤博/野球評論家)
