阪神・佐藤輝明 米今オフ「FA市場で最高の打者」 西武・平良海馬も高評価
米スポーツ専門局ESPNは10日(日本時間11日)、今オフのFA市場についての特集を掲載し、阪神・佐藤輝明内野手(27)、西武・平良海馬投手(26)、日本ハム・伊藤大海投手(29)の3選手が今オフにメジャー挑戦する可能性が高いと伝えた。佐藤輝は今FA市場で最高の打者と高く評価。平良も先発投手ではドジャース・スクバルに次ぐ存在として挙げ、3選手とも11月上旬にもポスティング申請されると予想した。
ESPNの看板記者であるジェフ・パッサン氏が、今オフのFA市場の打者で最も高い評価を下したのが佐藤輝だった。ここまで打率・322、35本塁打、92打点といずれもリーグトップを走る首位・阪神の主砲を、最上位に位置づけた。
「最も優れた打者は誰か?彼は3冠王候補で、昨季MVPで連続受賞も視野に入れている。そして、ほとんどの人が彼の名前を聞いたことがない」
なじみがない米国のファンへ向け、高いポテンシャルを紹介した。リーグ断トツの長打率・635を誇る一方、懸念材料に今季リーグで3番目に多い135三振を挙げた。三塁か外野か、一部球団は一塁とみている守備への不安もゼロではない。似たタイプとして同じ左打ちのホワイトソックス・村上との比較に触れ「村上を積極的に追わなかったことを多くの球団が後悔していることを考えれば、それは佐藤にとってプラスに働く」と指摘した。昨オフ、村上は2年総額3400万ドル(約52億3600万円)の契約で海を渡ったが、1年目からリーグ5位の31本塁打。その活躍が佐藤輝の評価を担保し、より大きな契約を手にできるという。
今オフのFA市場の「主役」は、ドジャースの先発左腕スクバルで揺るがないと主張。そこに次ぐ先発投手として名前を挙げたのが平良だ。「1メートル73、100キロで、まるで消火栓のような体形。彼のような投手は今のメジャーには存在しない」。今季リーグトップタイ11勝の右腕は、昨年は最多セーブ賞と救援としてのキャリアも積んできた。8種類の球種を操ると紹介し「絶対的な先発投手と見なす球団もある。十分な市場が存在する」と指摘した。同じく「“小柄な王様”の仲間がいる」と名前を挙げたのが昨季沢村賞投手の伊藤で、「各球団は彼の到着に向けた準備を進めている」と伝えた。
いずれも海外FA権は手にしておらず、メジャー挑戦には球団がポスティングシステムの申請を容認する必要がある。今オフは新労使協定交渉の難航が予想され、ロックアウトにより契約交渉自体が凍結される可能性もある。不透明な状況ではあるが、ひとたびポスティングでFA市場に打って出れば、3選手とも高い評価を集めるのは確実な情勢だ。
≪契約「12月1日より前」予想≫パッサン氏は3選手とも今オフの早い時期に交渉を急ぐと予想した。「いずれも現労使協定が失効する12月1日より前に契約をまとめることになるだろう。関係者によると、11月上旬にもポスティング申請される見込みという」と伝えた。現労使協定が失効後は、新労使協定交渉の難航が予想され、ロックアウトされるとみる関係者は多い。そうなると新たな契約交渉も数カ月凍結される恐れがあり、その前に契約を結ぶ狙いがあるとみている。ポスティングの交渉期間は申請から45日間。申請は11月1日から12月15日の間に行うことができる。
≪鈴木誠也も高評価≫既に大リーグでプレーする日本選手では、FAとなる鈴木を高く評価した。「非常に優れた打者」とした一方「FA市場の目玉となるタイプではない。1億ドル(約154億円)以上の契約には届かないかもしれない」と予想した。同僚の今永もFAとなるが、先発ローテーションの3~5番手としては機能するものの、長期契約は難しいと評した。またパドレス・松井、アストロズ・今井は、ともに今オフに自らの意思で契約を破棄してFAとなるオプトアウトの権利を持つが、いずれもオプトアウトはしないと予想した。

