【なぜ?】熊本・氷川町の仮設団地が去年浸水した場所に完成 県内仮設住宅の約6割が浸水想定区域に
熊本県氷川町に県内2か所目の仮設団地が完成しました。喜びの声の一方で、浸水するリスクも抱えています。
10日から18世帯38人の入居が始まったのは、県内2か所目となる氷川町の鹿島仮設団地です。自宅が全壊したという松村さん夫妻。避難所では音やにおいに気をつかう日々が続いていたといいます。
(松村さん)
「避難所に生まれて初めて入ったが疲れてしまった。周りに気をつかって。仮設住宅は風呂も大きい。もう入浴のために出かけなくてもいいし、少し安心」
ようやく始まった仮設住宅での暮らし。その一方で、気がかりなことも。
(入居者)
『ここは去年の8月の大雨の時、浸水した。1メートル以上水が上がって、ガードレールが見えなかった」
この住宅が建てられた場所は浸水想定区域。
連日、各地で大雨による浸水被害が相次ぐなか、被災者の安全は守られるのでしょうか。
【スタジオ】
7月の熊本地震を受けて、県は7つの市と町に594戸の仮設住宅を建設する予定です。実は、このうち352戸、約6割が浸水想定区域に建てられます。理由について県は、今回、被害が大きかった地域は土地が低いところが多く、山側は仮設住宅を建てることのできる平らな土地がないなどと説明しています。
こうした中で、浸水被害を受けることがないよう、対策も進められています。
Q浸水想定区域だから早めに対応できたというところもありますか?
(県の仮設住宅担当者)
「建物を少しでも高く上げるとか、もしくは2階建てを作るという団地も今回初めて計画した」
Q入居者にとってほしい行動は?
(県の仮設住宅担当者)
「万が一避難ができない場合は垂直避難をしていただくとか。できるだけ入居者の方の生命を守るような避難ができるようにということで計画している」
県は今回初めて、3か所の団地で2階建ての仮設住宅を建設します。
各自治体は、入所者に対して浸水想定区域であるという周知を行い、浸水の危険性が高まった場合には早めの避難を呼びかけるということです。
