メールソフト「Thunderbird」がデスクトップ設定の改善計画を日本のトイレにちなんで「Project Toto」と命名

オープンソースで開発されているメールソフト「Thunderbird」の開発チームが2026年9月9日、デスクトップ設定の改善計画について報告しました。新たな改善計画は日本のハイテクトイレにちなみ、「Project Toto」と命名されています。
Desktop Settings: Removing technical jargon - The Thunderbird Blog
https://blog.thunderbird.net/2026/09/desktop-settings-removing-technical-jargon/
開発チームは作業の第一段階として、ユーザーが最も重視している点や設定項目をどこに配置するべきだと考えているのかを調査し、作業の優先順位を特定しました。そして第二段階ではThunderbird内のテキストをマッピングし、完全なコンテンツインベントリを作成した上で、各テキストの正確性や読みやすさを評価したとのこと。
重要な目標は、技術的に熟練したユーザーではなく、初心者の新規ユーザーでもThunderbirdを問題なく設定できることでした。そのため、新たなインターフェースからは開発者向けやシステムアップデートに関する記述がすべて削除され、「この設定が実際にどのような効果をもたらすのかを説明する言葉」に置き換えられました。
たとえば以下の画像を見ると、「Before」では「Setting(設定)」の中に「Incoming Mails(受信メール)」という項目があり、ここで通知設定を行うようになっていました。また、文言は「Change preferences for the app icon(アプリアイコンの設定を変更する)」といった堅苦しいものです。一方「After」では「Notifications(通知)」という項目自体が新設され、「Show an alert for new emails(新しい電子メールのアラートを見せる)」といった風に、設定するとどうなるのかがわかりやすい言葉で説明されています。

開発チームは改善の効果を測定するため、技術力の高いユーザーではなく新規ユーザーに焦点を当てて、通知・外観・構成という3つの設定カテゴリのプロトタイプをテストしました。このテストでは各設定カテゴリの目的がわかるかどうか、操作シナリオが理解できたかどうか、自分に外部の助けなしに設定変更が可能だと思うかどうかを調べたとのこと。
テストの結果、ユーザーは通知・外観・構成それぞれの設定カテゴリに関して、80%以上の精度で理解することができました。また、操作シナリオの理解や外部の助けなしに設定変更ができるという信頼度についても、良好な結果が得られたそうです。開発チームは今回の結果を踏まえて、さらなる操作性や視覚的なわかりやすさの向上、テキストの改善などを続けていくとしています。
開発チームは、「設定の再設計は必ずしも華やかな作業ではありません。だからこそ私たちのチームはこの取り組みを、日本のハイテクトイレにちなんで『Project Toto』と名付けました。設定はほとんどの人が考えたくないものですが、丁寧に設計すればシームレスで直感的、そして驚くほど快適な体験となるのです」と述べました。
