JRT四国放送

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この春、徳島市の専門学校に、外国人留学生を対象にした「日本語教育学科」が新設されました。

四国初となる、国の認定を受けた「日本語教育機関」です。

これまでの日本語教育の学習環境とどう違うのか。

外国人材育成に取り組む、最新の現場を取材しました。

(授業)
「みなさん、ここまで勉強しました、上手になりましたね」
「食べます➡食べさせます」
「直します➡直させます」
「持ちます➡持たせます」
「遊びます➡遊ばせます」
「飲みます➡飲ませます」
「持ってきます➡持ってこさせます」

徳島市の専門学校「健祥会学園」にこの春、日本語学科が新設されました。

外国人に質の高い日本語教育を提供できるとして文部科学省に認められた、四国初の「認定日本語教育機関」です。

(専門学校健祥会学園・武田英二 校長)
「従来であれば外国の人が入って来て、直接施設に行って施設で働きながら、勉強しながら介護福祉士の国家資格を目指す」
「われわれの日本語学科というのは、まずは日本語を勉強して、それから介護福祉士を目指す2年間のコースに行って」
「それから国家資格を受けて、実際の介護施設で介護福祉士として働くという、そのようなルートに変わった」

来日12年目のディナンさん。

母国ミャンマーで日本語を学び、介護の現場へ。

しかし、現場で飛び交う専門用語は難しく、施設の職員に教えてもらいました。

(東みよし町の介護福祉施設で勤務 ・ディナンさん(ミャンマー出身))
「ブラックコーヒーです。熱いのでゆっくり飲んでください」
「動きますよ、大丈夫ですか?ふらつきないですか?」

ディナンさんは、職員として精一杯現場で働きました。

まさに、この職場が日本語を学ぶ学校でした。

(東みよし町の介護福祉施設で勤務 ・ディナンさん)
「終わったらこれ、呼び出し引っ張ってくれたら来ますので、ゆっくりどうぞ」

ディナンさんは、介護福祉士の資格を取得するのに3年ほどかかりました。

(専門学校健祥会学園・武田英二 校長)
「母国で十分勉強してきた方は適用はしやすいと思う。そうじゃなければ適用しづらくて社会問題になっているが、いなくなったりするということが起こっている」
「そこに正式の教育がなかった。それをルートを変えて『日本語を勉強するよ』『介護福祉士の勉強をするよ』、3年間の中で人材を育成する」

健祥会学園ではまず一年間、日本語学科で学び、そのあと二年間、介護福祉士の資格を取得するために勉強します。

職場で日本語を覚えていくやり方を改めたのです。

(授業)
「子どもに野菜を食べさせます」
「他動詞だと人が大切『に』になりますよね、自動詞はここが『を』になるから、他動詞か自動詞はとても大切」

ミャンマーやネパール、インドネシアから、22人の留学生が4月に入学。

日本に来てわずか半年ながら、驚くほどの日本語の上達ぶりを見せています。

(授業)
「社長は社員を働かせます。監督は学生を走らせます。お母さんは息子を歯医者に行かせます。先生は学生を急がせます」

(記者)
「日本に来て苦労は?」

(ザーニィ ティンさん)
「徳島の方言です。聞き取るのが難しい」
「いけますか、いけますかという言葉」

(記者)
「いけますかという言葉?」

(ザーニィ ティンさん)
「はい、そうです」

(記者)
「学校での楽しいことは?」

(ザーニィ ティンさん)
「学校で勉強するのは楽しい、『話す』『読む』『書く』文法をバランスよく勉強するから、とてもわかりやすいです」

(専門学校健祥会学園・武田英二 校長)
「日本語学という言語を基盤にして、介護や医療に貢献できる国際人材を育成していこうと、そのような形で日本語学科を設立した」

3時間みっちり勉強したあと、直ぐ近くにある寮に帰り昼食をとります。

留学生のために準備されたこの寮で、自炊をしながら共同生活を行っています。

(留学生)
「サラダ、レモンサラダ、ミャンマーの料理です」

(カメラマン)
「これは何ですか?」

(留学生)
「ご飯サラダです」

(カメラマン)
「どこの料理ですか?」

(留学生)
「ミャンマーの代表的な食べ物です」

昼食を済ませると、留学生たちはアルバイトに向かい生活費を稼ぎます。

この日やってきたのは、徳島大学病院。

清掃のアルバイトを行います。

( 清掃指導)
「床のほこりをとる作業になるので、くれぐれも注意しないといけないのは、このように押して引いたりはしないということが大原則」
「床に散らばっているほこりを吸い取っていく作業になるので、このように突いていって、曲がるときは必ずこうすること、後ろに引いては絶対だめ」
「こうやって、まず床に落ちてるほこりを全部吸い取っていく作業になる」

他にも寿司屋やファミリーレストランなど、複数のアルバイトを掛け持ちしています。

自身の生活費のためだけではなく、母国にいる家族へ仕送りをする留学生もいます。

日本語学習と介護福祉士研修のカリキュラムが明確に分かれたことにより、学業だけでなくアルバイトをする時間も十分に確保できます。

(ス ポ ポ ラインさん)
「目標は介護福祉士になりたい。私は人を手伝うことが好き」
「子どもの頃からおばあさんを介護することがあった。それから人を手伝うことが好き」

(記者)
「なぜ介護福祉士に?」

(ザーニィ ティンさん)
「私は人を助けるのが好きです、おじいさんやおばあさんを助けて笑顔にしてあげたいからです」
「私にとっても、やりがいがあるから決めました」

(専門学校健祥会学園・武田英二 校長)
「必死に日本で何としても介護福祉士になるんだと」

その目には覚悟が宿っている。