〈サウナトラブル〉「刺青・タトゥーOK→わずか1カ月半で不可に」ナニがあった?…高松の男性専用サウナの支配人が語った苦悩「反社の方が虚偽の申請をして来られることも」

写真拡大

「刺青・タトゥー解禁」を打ち出したサウナが、わずか1カ月半ほどで解禁を取りやめた――こうした話題がXで急速に広がり、反響を呼んでいる。そのサウナとは、香川県高松市にある男性専用サウナ「ゴールデンタイム高松」。

【画像】入館NGの“刺青の人”に着てほしい…「刺青・タトゥーお断り」騒動をグッズ化

 

ただし、これは2026年に起きた出来事ではない。実際に解禁されたのは2023年6月で、その後、約1カ月半で入館禁止に戻されたものだ。いったい当時、何があったのか、そして現在はどうなっているのか。支配人に話を聞いた。

「刺青・タトゥー入浴許可」からわずか1カ月半で「お断り」に

「刺青・タトゥー入浴許可」

高松市にある男性専用サウナ「ゴールデンタイム高松」は2023年6月、思い切った方針転換に踏み切った。

右腕にタトゥー、左腕に刺青が入った可愛いビーバーのキャラクターとともに、刺青やタトゥーのある客の入浴を許可することをポスターで告知したのだ。

「許可対象者」として「アーティスト」「ミュージシャン」「アスリート」「外国人観光客」等を挙げ、入館時の申告や誓約書へのサインなどを条件として、刺青やタトゥーのある客の入館を可能とした。ただし、暴力団や半グレなどの反社会的勢力は「非対象者」だ。

ところが、解禁後に一部の客によるルール違反行為やトラブルが相次いだという。7月20日から再び刺青・タトゥーのある客は入館禁止とする措置をとった。

いったい当時、何があったのか。「ゴールデンタイム高松」支配人に話を聞いた。

「当時はコロナ禍前後のサウナブームで、お客様が増えた時期がありました。その中には、アーティストなど音楽関係者や、インバウンドのお客様が多くおられました。その後、コロナ禍で打撃を受けていたなかで、少しでも多くのお客様に来てもらいたいという思いから、刺青やタトゥーのあるお客様も入浴を許可することにしたのです」(「ゴールデンタイム高松」支配人、以下同)

入館の際、フロントでタトゥーや刺青がある旨を申請し、反社会的勢力ではないことや、ルールを守ることなどの誓約書にサインし、リストバンドを購入して入館する、というシステムだ。

それまでは刺青やタトゥーのある客は原則入浴禁止としていたため、「多くのお客様に来ていただきました」という。

反社会的勢力の方が、虚偽の申請をして来られることもありました」

満を持しての「刺青・タトゥー」の解禁――しかし、マナーやルールを逸脱した行為が発生した。

「禁煙の外気浴スペースで喫煙したり、設備を破損させたり、威圧的な行動をとるなどのお客様が一部に見られました。反社会的勢力の方が、虚偽の申請をして来られることもありました」

反社会的勢力はこうした入浴施設への入館が難しいため、「もしかしたら解禁になって嬉しかったのかもしれません」と話す。警察にも相談したというが、「これ以上は無理だ」と判断。その間、わずか1カ月半だった。

「マナーが悪いのは一部のお客様だけで、皆さんが皆さん悪い方ではないので、心苦しさはありました」

現在、施設では刺青・タトゥーのある客の入館を原則として断っている。ただし、小さなタトゥーで専用カバーシールで隠れる場合は、フロントでシールを購入し、完全に隠した状態での利用は可能だ。それでも、ルールに反してタトゥーや刺青を隠して入館しようとする人はいるという。

「今でもタトゥーや刺青をタオルとかで隠して入られる方はいます。スタッフも見つけたら出ていただくようにしています」

高松の繁華街で長年営業してきた同施設。少しずつ知名度が上がり、今では全国からファンが訪れる。そんな同施設ならではのユーモラスなグッズも作っているという。

「“刺青・タトゥーお断り”というTシャツをグッズで作ってるんです。うちの施設には入れない刺青の方に着てもらえたらなと思っています」

ルールやマナーを守る利用者まで一律に締め出したくはない。それでも、施設を守るためには禁止せざるを得なかった。今回の再拡散をきっかけに、そんな施設側の苦悩が浮かび上がってくる。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班