物価高を救う! 丸亀製麺やPayPayなど「9月の神優待」ガチホ推奨の激アツ12銘柄
株式投資の醍醐味の一つである「株主優待」は、物価高で苦しいこのご時世、家計に潤いをもたらしてくれる存在だ。9月は3月に次いで決算を迎える会社の多い月であり、3月決算の会社の中間決算とも重なる “当たり月”。お米や外食チェーンの割引券、QUOカードなど、家計を直接潤してくれる“神優待”が目白押しだ。今回は9月の優待銘柄から、「ガチホ(長期保有)」したい銘柄を厳選。今年9月から優待が「新設」される注目銘柄とあわせて紹介する。
コロワイド(7616)/カッパ・クリエイト(7421):飲食優待の鉄板銘柄
【コロワイド(7616)】は、焼肉、定食、回転寿司などを中心に、多種多様な外食ブランドをチェーン展開する『コロワイドグループ』の中核会社だ。
同社の優待は、『甘太郎』、『ステーキ宮』、『かっぱ寿司』など、コロワイドグループの対象店舗で支払いに使える1ポイント1円相当の「優待ポイント」。9月末または3月末時点で500株(必要投資額:約102.5万円)以上保有する株主は、それぞれ2万円相当、年間で4万円相当のポイントがもらえる。
ポイントは、初回に送付される「優待カード」に3ヵ月おきにチャージされ、1ポイント単位で利用できる。利用可能なブランド・店舗も多く使い勝手がよい。店舗での利用に代えて、日本各地の特産品との交換も可能だ。
コロワイドの優待は魅力的だが、100万円を超える投資はハードルが高い。そんな人には、コロワイドグループ傘下で『かっぱ寿司』を運営する、【カッパ・クリエイト(7421)】も候補になる。カッパ・クリエイトの優待は、コロワイドと全く同じ優待ポイントであり、100株、約16万円の投資で年間6000円相当のポイントをゲットできる。
トリドールHD(3397): 『丸亀製麺』200株以上を1年以上継続保有すると優待額が大幅アップ
【トリドール・ホールディングス(3397)】は、『丸亀製麺』を中心に『コナズ珈琲』、『ラー麺 ずんどう屋』などの飲食ブランドを展開する会社だ。
同社の優待は、『丸亀製麺』など対象店舗での支払いに10円単位で使える「優待ポイント」。9月末または3月末時点で100株(必要投資額:約43.5万円)保有する株主は、3000円(年間6000円)相当のポイントがもらえる。200株保有なら優待額は4000円(年間8000円)相当にアップ。200株以上を1年以上継続保有すれば、さらに3000円(年間6000円)相当のポイントが上乗せされる。
ノジマ(7419):ガチホ(長期保有)で優待利回り10%超
家電量販店を展開する【ノジマ(7419)】は、300株(必要投資額:約38.4万円)以上保有する株主を対象に優待を実施。保有株数と継続保有期間に応じて優待内容がグレードアップする。
300株保有の場合、継続保有期間2年未満では、『ノジマ』店舗または『ノジマオンライン』での買い物に使える「優待割引券」が年2回、計30枚もらえる。優待割引券は1回の買い物で複数枚利用でき、1枚につき最大10%(上限1000円)の割引(割戻し)を受けることが可能だ(10万円の買い物で割引券を10枚使えば、割引額は最大1万円)。
継続保有期間が2年以上になると、年1回(基準日:9月末日)、『ノジマ』店舗または『ノジマオンライン』での買い物で使える「ノジマポイント」が5000ポイント(5000円相当)上乗せされる。さらに継続保有期間が5年以上になると、年1回(基準日:3月末)、日本各地の逸品がラインアップされた5000円分のカタログギフトも加わり、優待利回りだけで10%を超える。
ケーズHD(8282): 利用しやすい「金券」優待! 1年以上保有で優待額アップ
家電量販店大手【ケーズホールディングス(8282)】の優待は、『ケーズデンキグループ』各店舗での買い物に使える「優待券」だ。対象は9月末または3月末時点で100株(必要投資額:約19.7万円)以上保有する株主で、保有株数に応じて優待額がアップする。さらに1年以上の継続保有で優待額がアップする特典もあり、100株を1年以上継続保有すれば、優待額が年間2000円から4000円に倍増する。
ケーズHDの優待券は「割引券」ではなく、1枚(1000円分)から単体で買い物に使える「金券」であり、買物金額によらず利用しやすいのも魅力だ。優待券は1回の買い物で同時に最大32枚まで使える。
ダスキン(4665):「お掃除サービス」から「ミスド」「モスバーガー」まで
【ダスキン(4665)】は、掃除用品のレンタルや『ミスタードーナツ』など、さまざまな業態でフランチャイズ事業を展開する会社だ。
同社の株を100株以上かつ1年以上継続保有する株主は、清掃用品のレンタルやお掃除・家事代行サービス、ミスタードーナツなどで使える「優待券」がもらえる。優待券は、ダスキンと資本・業務提携を結んでいる『モスフードサービス』が運営する『モスバーガー』や共同運営する『モスド』でも利用可能だ。
’26年3月分からは、1年以上の継続保有が優待獲得の条件となり、これから株主となる人にとってはハードルが上がってしまった。その一方で、300株以上保有する株主の優待額は’27年3月分から大幅に引き上げられる。1年以上3年未満保有時の優待額は、100株(必要投資額:約46.9万円)保有では1000円(年間2000円)のままだが、300株保有では倍増の4000円(年間8000円)だ。
中部飼料(2053):富山県産コシヒカリとQUOカードがもらえる高配当銘柄
【中部飼料(2053)】は、配合飼料の製造・販売を手掛ける会社だ。同社の株を500株(必要投資額:約101.6万円)以上保有する株主は、「富山県産コシヒカリ」(9月株主対象)や「QUOカード」(3月株主対象)が優待としてもらえる。現物のお米が届くため、金額以上に恩恵を実感しやすい優待だ。
同社は配当による株主還元にも積極的で累進配当※を続けており、予想配当利回りは3.74%と高い。優待額に対して必要投資額が大きく、優待メインで投資するにはややハードルが高いが、配当+優待で考えれば投資妙味がある。
※累進配当……配当金を毎年増配、または最低でも現状維持する株主還元策
ソフトバンク(9434):PayPayマネーライトがもらえる! 高利回り鉄板銘柄
ソフトバンクグループ(9984)の通信子会社である【ソフトバンク(9434)】の優待は、100株(必要投資額:約2.3万円)以上かつ1年以上の継続保有で、「PayPayマネーライト1000円分」が年1回もらえるもの。最初に株主名簿に記載された基準日(3月末または9月末)から1年後(連続3回以上の記載)より優待の対象となる。
約2.3万円の投資で優待を獲得でき、優待利回りは4.28%。予想配当利回り3.76%の高配当銘柄でもあり、配当と優待をあわせた総合利回りは8%を超える。
そのほか、100株以上保有する株主を対象として、抽選で「福岡ソフトバンクホークス公式戦」観戦や「B.LEAGUE」「D.LEAGUE」観戦などのイベント招待特典も用意されている。こちらには継続保有期間の要件はなく、保有株数に応じて応募口数が増え当選確率がアップする仕組みだ。
三井住友フィナンシャルグループ(8316):優待新設! Vポイントや定期預金金利アップ特典
メガバンクの一角である【三井住友フィナンシャルグループ(8316)】は、’26年9月末を初回の基準日として株主優待制度を新設。同社の株を100株(必要投資額:約66.1万円、株式分割前基準、以下同様)以上保有する株主は、SMBCグループの総合金融サービス『Olive』を契約していることなどを条件に、「三井住友銀行の円定期預金金利の上乗せ」や、「SMBCグループ協賛イベントへの抽選招待」、「Vポイント」などの特典が受けられる。
「Vポイント」をもらうには1年以上の継続保有が条件であり、100株以上を1年以上継続保有すると5000ポイント(5000円相当)、1000株以上を5年以上継続保有すれば3万ポイント(3万円相当)がもらえる。継続保有期間中、保有株数が一度でも基準株数を下回ってはならず、翌年の2月末時点でOlive契約口座残高が15万円以上という条件もあるため要注意だ。
そのほか注目の優待新設銘柄
◇【日本農薬(4997)】は、国内初の農薬専業メーカーとして1928年に創立。農薬・作物保護資材、医薬・動物薬などの製造・研究開発・輸出入・販売を手掛ける大手農薬メーカーだ。
9月末時点で同社の株を100株(必要投資額:約12.2万円)以上保有する株主は、おこめ券4枚(1760円相当)がもらえる。おこめ券は全国のスーパーやドラッグストアなどでお米の購入に使える商品券で、店舗によっては米以外の商品も購入可能だ。優待利回りは1.44%、予想配当利回りは3.12%で、優待と配当を合わせた総合利回りは4.5%を超える。
◇【トランヴィア(545A)】は、’26年4月、「東邦システムサイエンス」と「ランドコンピュータ」の経営統合で誕生した、金融システムに強みを持つ情報サービス会社だ。
同社は9月末時点で100株(必要投資額:約9.8万円)以上保有する株主を対象に、QUOカード2000円分の優待を新設。’26年9月分は、新設記念優待として1000円分が上乗せされ、計3000円分のQUOカードがもらえる。予想配当利回り4.07%の高配当株でもあり、優待と合わせた総合利回りは6%(記念優待を含む’26年9月分は7%)を超える。
◇【フタバ産業(7241)】は、愛知県岡崎市に本社を置き、排気系部品(マフラー等)や車体部品などの製造・販売を行う大手自動車部品メーカーだ。自動車マフラーの国内トップシェア企業であり、海外でもトップ3に入る。トヨタ自動車(7203)の関連会社であり、売上の約8割をトヨタグループ向けが占める。
同社は9月末時点で100株(必要投資額:11.2万円)以上かつ1年以上継続保有する株主を対象に、QUOカードの優待を新設。保有株数と継続保有期間に応じて優待額がアップする(100株保有の場合、1年以上3年未満の保有で1000円分、3年以上の保有で2000円分)。’26年9月分の優待については、優待新設に伴う経過措置として継続保有期間の要件は適用されず、100株以上の保有で一律1000円分のQUOカードがもらえる。予想配当利回り4.03%の高配当株でもあり、ガチホして配当と優待アップを狙いたい銘柄だ。
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ここ最近、株主優待に継続保有期間の要件を設ける企業が増えている。その背景には、権利日前後だけ株を保有してすぐに売却する「優待だけを目的とする株主」の排除と、中長期で株を保有してくれる株主を優遇して安定株主を増やす狙いがある。優待狙いの投資家にとっては逆風だが、優待は会社に投資して応援してくれる株主への還元という目的もあり、本来あるべき姿といえる。きっかけが優待だとしても、長期保有(ガチホ)したいと思える銘柄に投資することが大切だ。
なお、今回取り上げた銘柄の権利確定日はすべて9月末(9月30日)であり、優待の権利を獲得するには、’26年9月28日(月)までに購入する必要がある。
※本記事はあくまで情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の勧誘や売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身で行うようにお願いいたします。記事中の必要投資額、予想配当利回り、優待利回り(年間優待金額/必要投資金額)については、執筆時点(’26年8月21日時点)の情報をもとに算出したものであり、変動します。投資を検討する際は最新の情報をご確認ください。
取材・文:竹国 弘城
ファイナンシャルプランナー/ラポール・コンサルティング・オフィス代表。名古屋大学工学部卒業後、証券会社、保険代理店での勤務を経て独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、お金の問題について自ら考え、行動できるようになるためのサポートを行う。1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®、宅地建物取引士、サウナ・スパプロフェッショナル
