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1:従来型よりサイズアップしたエクステリア

7月16日に発表、発売された日産のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』。先行して5月末から受注を開始し、8月末に早くも累計受注台数が9000台を突破した。

【画像】累計受注台数9000台突破で販売出足好調!新型『日産エルグランド』 全95枚

そんな新型エルグランドを公道上で実際に取材する機会を得た。実車に接して、あらためてわかったポイントを簡単に紹介していこう。


7月16日に発表、発売された日産のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』。    平井大介

新型エルグランドのサイズは、全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mm、ホイールベース3000mm。従来型より30mm長く、45mm幅広く、160mm高いが、ホイールベースは同じとなる。

デザインコンセプトは『ザ・プライベート・マグレブ(リニアモーターカー)』。ショー会場やテストコースなどでプロトタイプを含めて実車は何度も見てきたが、公道上で見るとその佇まいはなかなかの迫力だ。

特に高められた車高が、存在感を文字どおり高めている。ユニークな組子のフロントグリルは好き嫌いが分かれそうだが、光りものを使っていないので『オラオラ』なイメージはなく、まさに『威風堂々』という感じだ。今後の日産車は、このグリルをアイデンティティにしていくのだろうか?

2:プライベートラウンジを目指したインテリア

運転席に乗り込んでみると、従来型から76mm高められたアイポイントと、水平基調のインパネによって視界は良い。今回は狭い街中を走る機会はなかったが、車両感覚はつかみやすいので運転しやすそうだ。

インパネには14.3インチ×2の大型統合インターフェースディスプレイが展開され、発色も鮮やかで視認性は高い。ステアリングホイール左右のスイッチでの操作はこれまでの日産車と大きくは変わらないので、操作は思ったより煩雑ではない。


従来型から76mm高められたアイポイントと、水平基調のインパネによって視界は良い。    山本佳吾

ATセレクターは最近の日産車に共通のプッシュボタン式。運転中は操作する機会は少ないとはいえ、ブラインドでは扱いにくいので、これまた好き嫌いが分かれそうだ。

3:やはり『特等席』は2列目?

新型エルグランドのシートレイアウトは、今のところ2-2-3の3列7人掛けのみ。従来型よりサイズアップしたことで、室内空間も広がっている。また、2-3列目と座面が高まるシアターポジションを採用し、さらにウインドウ開口が大きいので、後部座席でも見晴らしが良い。

試乗車の『G』グレードは、1-2列目はパワーシートでヒーター&ベンチレーション付き。助手席と2列目はオットマン付きで同時に使えるほど室内は広い。


2列目シートは50cmの幅広座面に電動デュアルリクライニング機構なども備える。    山本佳吾

特に2列目は50cmの幅広座面に電動デュアルリクライニング機構なども備え、まさに『特等席』。3列目は3人掛けだが、形状から中央に座る人は少し座りにくい。2人掛けなら、スペースも十分で結構快適だ。

従来型は低い車高のため3列目は可倒式だったが、新型ではライバルと同様の跳ね上げ式になった。操作は簡単でアシスト機構も付くから、非力な人でも問題なく扱えるだろう。

4:パワートレーンは第3世代『eパワー』

新型エルグランドのパワートレーンには、満を持して日産得意の『eパワー』(e-POWER)を搭載。エンジンで発電した電気をバッテリーに蓄え、その電力でモーターを駆動する、いわゆるシリーズハイブリッド方式だ。

エンジンは最高出力140psと最大トルク228Nmを発生する1.5Lの直列3気筒DOHCターボ。このエンジンは発電特化型で、高圧縮比と高EGR(排気ガス再循環)により、熱効率の向上とトルクアップを実現している。


エンジンは最高出力140psと最大トルク228Nmを発生する1.5Lの直3DOHCターボ。    山本佳吾

これにモーター、インバーター、発電機、増速機、減速機の5部品を一体化した『5-in-1』の第3世代 eパワーを組み合わせている。これはシステムのコンパクト化だけでなく、多くの部品を一体化したことで剛性を高め、振動を抑えるというメリットもある。

5:さらに進化した電動駆動4輪制御技術『eフォース』

新型エルグランドはeパワーによる前輪駆動ではなく、リアにもモーターを搭載して後輪も駆動する電動駆動4輪制御技術『eフォース』(e-4ORCE)も採用している。

モーターのパワースペックは、フロントが151kW(205ps)/330Nm、リアが100kW(136ps)/195Nm。システム総合では500Nm以上のトルクを発生する。


新型エルグランドは、電動駆動4輪制御技術『eフォース』も採用している。    山本佳吾

それゆえ、発進時から大トルクのモーターが素早い加速を見せる。アクセルペダルを静かに踏み込んでいっても2.4トンを超える重さを感じさせずに瞬時にスーッと滑らかに、しかも力強く加速していく。

少し前が空いた道で意図的にアクセルペダルを踏み込むと、その加速ぶりはLLサイズのミニバンとは思えないほど。

また、前後トルク配分を制御して加速時のテールスクオートを減らし、停車時にはスムースストップ機能が最適なブレーキ力を制御して『カックンブレーキ』にしない。新型エルグランド、走り出しての印象はかなりの高得点が付けられた。

*新型『日産エルグランド』の知っておきたい10のポイント(後編)に続きます。