農業法人が金銭の返還応じる 外国人暴行問題で団体交渉 “実質的経営者”は姿みせず 北海道京極町
(石田記者)「何か一言お願いします」
記者の問いかけに応じることなくビルの中に入ったのは、北海道京極町にある農業法人の男性らです。
9月9日、ミャンマー国籍の男女を保護した札幌地域労組がこの法人に謝罪や補償を求め、団体交渉を行いました。
問題となっていた、農業法人の実質的な経営者らによる数々の暴力行為。
(動画)「わからんか、この野郎。来いって。だから。教えてやるから」
(札幌地域労組 鈴木一顧問)「私が言ったのは、とても反省している態度には見えませんねと。ずっと肘ついて態度が悪い」
法人側は今回議題にあがった一部の暴力行為について認めなかったということです。
団体交渉を前に8日、ミャンマー国籍の男性2人がSTVの取材に応じました。
(被害にあったミャンマー国籍の男性)「日本に来たのは社長の仕事を支えるため、あとは私たちの夢のために来た。日本はルールも守る国、親切な人もいるし、きれいな国と、みんなが守られる国と思っていた」
180度変わった日本の印象…
男性が見せてくれたのは、金属製の棒で暴力を受けたときの写真です。
(被害にあったミャンマー国籍の男性)「けがはとても痛い。次の日仕事ができない状態だったけど、私は仕事をしました。私たちの気持ちは労働者の気持ちじゃなくて奴隷の気持ちになった。刑務所みたい」
暴力や暴言を吐いていたとされているのが、農業法人の実質的な経営者。
現職の「京極町議会議員」です。
(町議を知る人)「なにかイラっとすることがあったら口悪くかかってくる。(暴行を知って)不思議じゃないと思ったね」
先週の議会を「一身上の都合」として欠席した町議の男性。
(町議を知る人)「信頼がない。農業をやるのに農業機械は絶対に必要だが、どこも相手にしてくれない。俺はああいう人には(議員を)やってほしくない」
9日の団体交渉にも町議の姿はありませんでした。
(石田記者)「法人内で暴行はあったんでしょうか?何か一言ください。ミャンマー人に対してどういう思いですか?」
交渉には町議の息子などが参加しました。
札幌地域労組が、未払いとなっている賃金の支払いや、不当に脅し取った金銭の返還を求めた結果、農業法人側はその一部の返還に応じたということです。
(札幌地域労組 鈴木一顧問)「初回としては予想通り。全面否定はさすがにもうできない。きょうの場面では具体的な暴行やセクハラについて議題に出ませんでしたが、次回は補償をどうするかという話に入っていく」
次回の団体交渉は18日に行われる予定で、農業法人側がミャンマー国籍の男女に加えたとされる暴行などについて事実確認をするということです。
