指摘が相次いだポスターデザイン(「いぶすき菜の花マラソン」のリリースより)

写真拡大

2027年1月10日に鹿児島県指宿市で行われるマラソン大会「いぶすき菜の花マラソン大会」のポスターについて、生成AIを使用して作成したことを大会事務局が認め、謝罪する騒動が起こった。

板野友美の脱衣所撮影動画が大炎上、リッツカールトンとの主張に食い違い…著名人からは擁護の声も

問題となったのは、7月24日に公開されたポスターデザイン。公式サイトには「鹿児島県内でイベントポスター等多数の作品を描かれているイラストレーターの方に制作いただきました!」と記載されており、デザインについて「指宿名物の砂むし温泉や、コース上にある池田湖、薩摩一宮 枚聞神社などを描いていただき、満開の菜の花の中、指宿らしいポスター」と説明されていた。

イラストは、女性と男性のランナーが中央に配置され、背景には黄色い花が咲いた構図。山や湖などの自然や神社、指宿名物の「砂むし温泉」に入っている人や黄色いジャンパーを着用したボランティアなどが描かれていた。

しかし、このデザインについて9月7日ごろからX(旧Twitter)を中心に、黄色い花が菜の花に見えないといった指摘が相次ぐ事態に。生成AIの使用を疑う声が上がっていた。

こうした騒動を受け、いぶすき菜の花マラソン大会事務局は8日に「第44回いぶすき菜の花マラソンポスターデザインについて」という声明を発表。その中で、「今回のポスターは、イベントポスター等を多数手がけているデザイナーに制作を依頼し、生成AIを活用しながら、デザイナーが構成・デザイン・画像の加工や修正などを行い、最終的なビジュアルとして仕上げています」と生成AIを使っていたことを認めた。

また、当初は制作者を「イラストレーター」としていたが、正確には「グラフィックデザイナー」だったとのこと。その上で「ご指摘をいただいている『菜の花』の表現については、本来の菜の花の形状とは異なって見える部分があり、制作・校正段階での確認不足でございました」として謝罪した。

なお、今回批判を集めていたポイントは、生成AIの使用自体の是非ではなく、生成物のクオリティーと、当初「イラストレーター」を起用したと発表したにもかかわらず、実際に起用していたのは「グラフィックデザイナー」だった点にある。

ネット上からは、「グラフィックデザイナーはイラストレーターじゃない。なんでうそついてたの?」「菜の花という名前をイベントの冠にしてんのに、なんでこれでOK出せるんだ」「根本的な問題で、菜の花の意義が失われる」といった声が集まっている。

生成AIを使用する流れを止めることは難しいが、今後はクオリティーの担保に注目が集まりそうだ。