Metaがメール送信や旅行予約までやってくれる個人AI「Muse」を発表、専用VMと監視AI「Sentinel」で安全対策

Metaが2026年9月8日、メールの送信や旅行の予約、買い物などをユーザーに代わって進める個人AIエージェント「Muse」を発表しました。Museは質問に答えるだけでなく、専用のブラウザを操作して実際の作業まで進められるAIで、アプリを閉じた後も動作し続けられる仕組みになっています。
How We Designed Muse
https://introducing.muse.ai/
https://about.fb.com/ja/news/2026/09/introducing-muse-personal-ai-agent/
Introducing Muse, your personal AI agent from Meta that gets things done across every part of life.
Download the Muse app and get started: https://t.co/KBjYWfshGo pic.twitter.com/1exp56xj93— Muse (@Muse) 2026年9月8日
Museを動かしているAIモデルはMetaの「Muse Spark」です。Metaは2026年9月にMuse Spark 1.3を発表しており、長時間にわたる作業やAIエージェント向けの処理能力を強化しています。
Metaが「Muse Spark 1.3」を発表、ついにAnthropicやOpenAIの最先端モデルに追いつく性能を達成 - GIGAZINE

Museはチャットで人に頼み事をするのとほぼ同じように使用可能。例えば旅行について相談すると、日程や航空券などを調べて旅行プランを作成できます。以下のデモではMuseが12月の日本旅行について日程をまとめています。東京、箱根、京都を巡る計画を作成したほか、レストランの予約も済ませています。

レストランの予約情報を友人に送った後、Museは宿泊先の近くに皇居周辺の約5kmのランニングコースがあることを見つけ、朝のランニングをトレーニング計画に加えることを提案。旅行の日程だけでなく、ユーザーのトレーニング計画まで踏まえて提案しています。

別の例ではMuseに旅行に持っていくベビーカーについて相談しています。Museが複数の商品と価格をまとめています。

気になる商品をタップすると詳細が表示されるので、問題なければ「Buy with Muse」をタップ。Museに購入手続きを任せることができます。

AIがメールを送り、旅行を予約し、さらにクレジットカードを使って買い物までできるとなると、AIの操作ミスやウェブ上の悪意ある指示によって意図しない処理が実行されないかが気になるところ。
Metaは安全対策として、Museをユーザーごとに用意された専用の仮想マシン「Muse Secure VM」で動作させています。仮想マシンとはクラウド上に作られた独立したコンピューター環境のことで、他のユーザーのMuseと環境を分離することでお互いに影響を与えられないようになっているというわけ。
さらにMuseとは別に、権限を管理するAIエージェント「Sentinel(センチネル)」も動作しています。Museがインターネットへアクセスしたり外部サービスを操作したりする際はSentinelが確認し、必要に応じてユーザーへ許可を求めます。Museからユーザーのパスワードや支払い方法を直接確認できない仕組みも採用されているとのこと。
先ほどのベビーカー購入の例では、実際に商品の注文が行われる直前に最終確認として以下の画面が表示されます。内容や支払金額を確認した上で「Allow」をタップすることで初めて決済が行われます。

支払いにはStripeの決済サービス「Link」を利用でき、実際のカード番号を販売サイト側へ渡さずに済む使い捨てカード番号も利用可能。Shop Payには近日対応予定で、パスワード管理サービス「1Password」への対応も予定されています。
MuseはアメリカでiOS、Android、ウェブ版のmuse.ai向けに提供を開始しており、WhatsAppから利用することも可能です。AIグラスにも近日対応予定とのこと。なお、日本での提供時期は記事作成時点で未定となっています。
