上皇・上皇后両陛下

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葬儀の規模は大幅縮小へ

 改正皇室典範が公布され、皇位継承については引き続き、秋篠宮家の長男・悠仁さままでの流れを“ゆるがせにしない”こととなった。姉である長女・眞子さんについては幸せそうなアメリカでの生活ぶりが随時、伝わってくる。先日は一家と友人とでカフェに出かける様子も目撃されていた。が、そのような自由は皇籍を離れたからこそ。皇嗣家たる秋篠宮家は今後、ますます重きをなしていくこととなる。そして皇室関連では最近、上皇さまの葬儀に関するご意向も明らかになった。ご自身の葬儀を「縮小したい」とのお考えが一斉に報じられたのだ。すべては国民生活を案じられてのご決断なのだが、それでもなお、上皇さまには“お心残り”がおありだという。しかもそれは、皇位継承に関わることだというのだ……。

上皇・上皇后両陛下

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【最新写真】「友人と満面の笑顔でピース」 胸元がザックリ開いたTシャツ姿の眞子さん

 国民と同じ目線に立ちながら、その中へと分け入られ、苦楽を共にされる--。そんな上皇さまご夫妻のなさりようは「平成流」と称され、現在も天皇・皇后両陛下によって受け継がれている。そうした国民統合の象徴としての信念は、2019年4月のご退位後もいささかも変わらず、今回明らかになった「ご意向」は、まさしくその“集大成”ともいうべきものであろう。

〈上皇さまの意向受け 将来の葬儀の規模大幅縮小へ〉

 9月2日の夜、NHKがそう報じると、各社がこぞって後追いする事態に。宮内庁担当記者が言う。

「年末に93歳となられる上皇さまは、これまでもご自身の葬儀に関して『国民生活への影響をできるだけ少なくしたい』とのお考えを示されてきました。そのご意向に沿って今回、一般の告別式にあたる皇室行事『葬場殿の儀』を、皇居・宮殿で執り行うべく宮内庁が検討していることが分かったのです」

 そんな上皇さまが目下、大いなる“お心残り”を抱えておられるというのだ。

お心残りは「皇位継承のあり方」

 さる宮内庁関係者は、

「それは皇位継承のあり方に他なりません」

 そう明かし、以下のように続ける。

「小泉政権下の05年に設置された有識者会議の報告書では、女性・女系天皇を認め、皇位継承順位は男女を問わず第1子を優先するとの内容が取りまとめられていました。ところが翌年、紀子さまが懐妊され、国会への法案提出も見送られることになったのです」

 もっとも、

「悠仁さまが誕生されたとはいえ、長期的には皇室の先細りが懸念されていたこともあり、12年の野田政権下では、この状況を危ぶまれた上皇さまの強いご意向もあって、『女性宮家』創設を検討すべきだとの論点整理が発表されました」(同)

 これは、平成時代に行われてきた上皇さまと陛下、そして秋篠宮さまによる「三者会談」でも議論され、合意に至ったものだった。が、

「それが政府によって完全に棚上げされ、代わりに、先ごろ公布された改正皇室典範では、05年の有識者会議で『国民の理解を得ることが難しい』と却下されていた旧宮家からの男系男子の養子が認められてしまった。これは『三者会談』でどなたも望まれていなかった案であり、国民の理解を重視する皇室と政府との隔たりが、あらためてあらわになってしまったのです」(同)

「ゆくゆくは愛子に天皇になってほしい」

 上皇さまと長年の親交がある人物が明かす。

「かねて上皇さまは、現在いらっしゃる男性皇族による皇位継承を基本とされながらも、長子が王位を継承する欧州の国々を例示なさりつつ、“将来的には女性にも皇位継承権を認めてもよいのでは”といったご見解を示されてきました。06年9月に悠仁さまが誕生された後も、上皇さまはこうしたお考えを、折にふれて周囲にお伝えになってきたのです」

 実際に、ノンフィクション作家の奥野修司氏が19年3月に著した『天皇の憂鬱』(新潮新書)には、以下のような記述が登場する。

〈ある人物によると、天皇(注・現在の上皇さま)は「ゆくゆくは愛子(内親王)に天皇になってほしい。だけど、自分も長く元気ではいられないだろうから、早く議論を進めてほしい」とおっしゃったそうである。その上でこの人物はこう述べた。

「万が一不幸なことがあると皇統が途絶えます。陛下はそういうことをご心配されているのです。黙ってはおられなかったのでしょう。長官を通してとか、言える範囲のことはおっしゃってきた。だけど内閣、政府が動かなかった(後略)」〉

 著者の奥野氏に尋ねると、

「記述した内容は16年、上皇さまと極めて近しい立場にある関係者から聞いたものです。それ以外にも複数の人物が、ご在位中の上皇さまから同じニュアンスのお話を伺っていました。上皇さまは熟慮を重ねられ、決意なさった上でお話しになったはずで、そのお気持ちが現在、変わったとは考えられません」

 象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉教授が言う。

「上皇さまは、決して“愛子さま限定”というわけではなく、世論に沿う形で男女にこだわらず皇位継承権を付与することが、象徴天皇制を安定的に続けていく上で重要だとお考えになったのでしょう。にもかかわらず、国民の理解を得られているとは言い難い男系男子の養子案が法制化されてしまった。これまでご自身が築いてこられたものが否定されたかのようにお感じになっていると思います」

 9月10日発売の「週刊新潮」では、上皇さまの最近のご様子や、「葬儀縮小」をお考えになった背景などと併せて詳しく報じる。

週刊新潮」2026年9月17日号 掲載