福音館書店の公式インスタグラムより

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児童書を中心とした出版社・福音館書店が7日に公式X(旧Twitter)で、人気絵本「ぐりとぐら」の作者名をめぐる投稿について、「不適切」との指摘を受けたとして謝罪した。

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発端は、あるXユーザーの日常的な投稿だった。そのユーザーは、自身の子どもから「ぐりとぐら」の作画を担当した山脇百合子氏(2022年没)の名字について質問されたという。「ぐりとぐら」の初期の版には、山脇氏の旧姓である「大村百合子」名義で作画者名が記載されているものがある。一方、後の版では結婚後の姓である「山脇百合子」と記載されているため、子どもが両者の違いを疑問に思った、という内容だった。

これに対し、「ぐりとぐら」の出版社である福音館書店は6日に当該投稿を引用し、「本当だ…どうしてだろう…」と驚いた絵文字を添え、「(すっとぼけ)」とネットミームを記していた。

このポストに対し、Xからは「子どもが抱いた疑問をネット民ノリで茶化す児童書出版社なんですね」「『名前を変えざるを得ない』は現代日本の問題だから、茶化さないで」「ここまでふざけたこと書くべきじゃない」といった批判が集まる事態に。

これを受け、福音館書店は7日にXで「昨日、当アカウントより発信した投稿につきまして、表現が不適切であるというご指摘を多数いただきました」と騒動に言及し、「皆様からのご指摘を真摯(しんし)に受け止め、該当ポストは削除いたしました」と報告。

また、「今後は、投稿の確認体制を強化し、再発防止に努めてまいります。この度は誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

山脇氏が結婚当時に旧姓を使用しなかった経緯は定かではないものの、現在の日本では結婚による改姓はセンシティブな問題。さらに、山脇氏の改姓の事実や経緯を当然把握しているはずの福音館書店が「どうしてだろう…」とつぶやいたことで、「問題をやゆしている」と受け取られた様子。

さらに「すっとぼけ」というネットミームは、もともと同性愛のやゆや差別の中から生まれたという指摘もあるミームであり、児童書を扱う出版社が軽率に使ったことに対する嫌悪も見受けられた。

一般ユーザーのポストを勝手に引用し、経緯について回答するでもなく、ミームを使ってただ「すっとぼけた」福音館書店。SNSへの「慣れ」が、企業の態度として適切ではないという批判を集めてしまったようだ。