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熊本県の八代と鹿児島を結ぶ「肥薩おれんじ鉄道」は、今回の熊本地震で被災し、現在、八代駅から肥後田浦駅の間で不通となっています。

【写真を見る】被害総額10億円 10月中旬の全線再開へ向け復旧作業続く 【肥薩おれんじ鉄道】

10月中旬の全線再開を目指し、復旧活動が続いています。

地震の爪痕

記者「八代駅の6つ手前の駅ですが、地震の影響でこの先が通れなくなっていて、列車はホームで停まっています」

八代駅から肥後田浦駅間で今も不通となっている肥薩おれんじ鉄道は、線路の変形やホームの損傷など被害が96か所に及び、被害総額は10億円にのぼります。

肥薩おれんじ鉄道 中村誠希社長「こういったブロック、そこが破損していたり、段差が出来ているのが分かりますかね。こちらの方が沈下している形になっています」

全線再開を目指し、不通区間の工事に着工

始発の八代駅に爪痕が残るのは、1日でも列車を早く走らせようと損傷が軽い区間から復旧に着手したからです。

肥薩おれんじ鉄道 中村誠希社長「被災の状況で、まずは復旧できるところからやっていて、早く折り返しができるように順次、下の方からやってきた」

そうした中、不通が続いている八代駅-肥後田浦駅間の工事が、9月いよいよ始まりました。

復旧に時間がかかる橋梁やトンネルへの被害はなく、10月中旬の全線再開を目指しています。

通学を支える代行バス

肥薩おれんじ鉄道は、学生の利用が全体の7割を占めることから、通学に支障がでないよう、まず代行バスを走らせました。

列車に比べて時間はかかりますが、それでも・・・
――地震の後と前ではどれぐらい違いますか?
高校生「1時間ぐらいは違いますね」
高校生「不便ではありますけど、代行バスを走らせてくれてるんで、その面では助かっています」
高校生「部活を早く切り上げたりはしないといけない部分はあるかなと思います。所要時間が少し長いというのは気になる点なんですけど、本当に動いてくださるだけでも感謝の気持ちでいっぱいなので」

防災・減災への備えを強化へ

海沿いを走る列車ならではの風光明媚な車窓が人気の鉄道ですが、次への備えにも目を向けています。それは断層の割れ残りが動くことで懸念される地震と津波への対応です。

肥薩おれんじ鉄道 中村誠希社長「駅ごととか停まった場所によって、避難ができるような形にしたいと思っています。跨線橋に避難誘導していくとか、訓練でやったりしていますが、もう少しそこをきめ細かくやっていく必要があると思っています」

地域ととも走る列車の全線復活は、もう間もなくです。