沖縄県知事選 玉城氏「辺野古」言及少なく 各党が続々と大物投入…県政奪還へ新人の古謝氏に“強力応援”
13日に迫った沖縄県知事選挙の投開票。“一騎打ち”の構図が強まっています。アメリカ軍基地の移設をめぐって政府と対立してきた現職に、与党などの強力な支援を受ける新人が挑む、その選挙戦をおいました。
■玉城候補の選挙戦、前回までとかなり異なるおもむき

現職 玉城デニー候補
「私に平和のための力を県民の皆さん与えてください。沖縄が発展するための力を『よし任せた』とデニーに与えてください」
3期目を目指す現職の玉城デニー氏。選挙戦のおもむきは、前回までとかなり異なります。
8年前、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に反対する民意をバックに初当選。自民党推薦の候補を2度破ってきました。
しかし、今回の選挙戦。街頭演説で「辺野古移設」に触れる機会は多くありません。
背景には辺野古移設をめぐる国との裁判がすべて終了し、移設工事を止める具体的な手立てが乏しくなっていることがあります。
また「辺野古移設反対」を旗印にかつて幅広い政治勢力が結集して玉城氏を支えてきた「オール沖縄」も勢いを失い、加えて今年3月に辺野古沖で女子高校生らが死亡した転覆事故をめぐり、玉城県政を非難する投稿がSNS上にあふれる状況も陣営には逆風です。
■玉城候補“税収過去最高”など実績アピール

現職 玉城デニー候補
「みんな沖縄の経済は停滞しているとか滞っているとか、にっちもさっちもいかないとか思わされているかもしれませんが、沖縄の経済は順調に伸びてますよ」
玉城氏は任期中、県の税収が過去最高となったことや、子どもの貧困対策に予算を充実させたことなどを、実績としてアピールする選挙戦を展開しています。
さらに陣営が頼るのは、かつてのラジオDJ時代から培った玉城氏個人の人気です。
現職 玉城デニー候補
「毎日が新しい日だと思って、いろんな皆さんと会って話をして、その取り組みをどんどん広げる、継続していくだけだと思います」
■新人の古謝氏 県民所得の倍増など掲げ玉城県政を強く批判

そんな玉城氏に挑むのは、新人で前の那覇市副市長の古謝玄太氏です。
前那覇市副市長 古謝玄太候補
「誰かのせいにして、今を諦めるのはもうやめましょう。自分たちの手で沖縄の未来を描いて、私は県民の皆様とその実現に向けて進んでいきたい」
42歳という若さを武器に、県民所得の倍増や、子育て支援予算の倍増を掲げ、玉城県政を強く批判します。
前那覇市副市長 古謝玄太候補
「残念ながら今の県政では、こうした課題が全く進まない。これをなんとか変えてほしい」
また、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設については、「容認」する姿勢を打ち出しています。
■12年ぶり「奪還」へ…国民や参政なども推薦

古謝氏は自民党と日本維新の会の国政与党に加え、国民民主党や参政党、日本保守党のほか、公明党沖縄県本部からも推薦も取り付けました。
各党も続々と大物を投入し、12年ぶりの「県政奪還」を目指します。
自民党 岸田文雄元首相
「いま沖縄県にとって大切なとき。その中で迎える沖縄県知事選挙。古謝さんにふるさと沖縄県の未来を託そうではありませんか」
参政党 神谷宗幣代表
「沖縄をよくするってことは、国益にかなうんですよ。参政党は国益を守るということが、第一条件、第一理念だから」
■“国にモノ言えないのでは”との批判には…

一方で、国にモノが言えないのではとの批判に古謝氏は…
前那覇市副市長 古謝玄太候補
「国との関係性でいえば、取れるところは取ってくるし、言うべきところは言う。そういう関係で、単純な対立か、あるいは協調かという二項対立ではなくて、交渉すべきところは交渉する。反対すべきところは反対」
辺野古移設に反対する県政が続くのか、容認する県政に転換するのか。知事選の結果に注目が集まります。
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このほか沖縄県知事選に立候補している兼島俊氏は「沖縄の政治をアップデート」、末吉正弘氏は「ひとりも取り残さない見捨てない社会を」、比嘉隆氏は「コロナワクチンの中止」、屋良朝助氏は「琉球自治共和国をつくる」とそれぞれ主張しています。
投票日は今月13日です。