手話と音声を双方向に変換 会津大学のスマートグローブ「SignGlove」未来館で実証実験
手話で伝えた言葉が音声となって相手に届き、相手が話した言葉は手話となって返ってくる。そんな未来のコミュニケーションを目指した実証実験が、日本科学未来館で行われます。
会津大学が開発を進めるスマートグローブ「SignGlove」を用いたもので、9月9日から13日まで、同館1階のコミュニケーションロビーで実施されます。
■ 手話を音声に、音声を手話に変換
「SignGlove」は、手指の動きをセンサーで直接計測する研究用のスマートグローブです。
手話を使う人と、手話を知らない人との1対1のコミュニケーションを支援することを目指して開発されています。
グローブを装着して手話をすると、その動きを読み取って音声やテキストに変換。会話の相手が話した内容は、画面上の手話アニメーションへと変換される仕組みです。

研究を行っているのは、会津大学コンピュータ理工学部の荊雷上級准教授。身につけるセンサーや、布・衣服にセンサー機能を組み込む「Eテキスタイル」、手や身体の動きを読み取るデータグローブなどを研究しています。
■ まずは「100の手話単語」から
とても未来を感じさせる技術ですが、現段階で自由な会話を何でも翻訳できるわけではありません。
今回行われるのは開発中のプロトタイプを使った第1期の実証実験で、対象となるのは100の手話単語。「1つの手話表現=1単語」という条件で、手話と音声・テキストの双方向変換を試します。
ここで得られたデータや参加者からの意見をもとに、次の段階では簡単な会話にも対応できるよう機能を発展させ、その後、さらに改良したバージョンの検証を進める計画です。
研究チームは、この技術について手話や筆談、音声そのものに取って代わるものではなく、状況に応じて選べる「コミュニケーション手段のひとつ」を目指しているとしています。
■ 一般来館者も実証実験に参加可能
実証実験では参加者が手話役と発話役に分かれ、実際に双方向のコミュニケーションを体験します。手話未経験者には、スタッフによる簡単なレクチャーも行われます。体験時間は同意書への回答やアンケートなどを含め、およそ30分です。
開催期間は9月9日から13日までで、各日10時30分から17時。参加費は日本科学未来館の入館料のみです。
一般来館者は原則として当日配布される整理券で参加可能。13時までの体験枠は10時から、14時以降の体験枠は13時から整理券が配布されます。
なお、手話話者、手話通訳士、手話通訳者、手話学習者については、「手話役」としての体験を対象に、優先的な事前予約を受け付けています。
<参考・引用>
日本科学未来館(@miraikan)
日本科学未来館「手話が聞こえる、会話が見える。形と音をつなぐ未来のグローブ」
会津大学 SignGlove「実験協力者募集」ページ

