巨人・小笠原が移籍後初完封!NPB通算50勝&1000投球回 前日激闘の救援陣救う“男気”123球
◇セ・リーグ 巨人4-0広島(2026年9月6日 マツダ)
巨人・小笠原慎之介投手(28)が6日、広島戦で中日時代の23年7月7日の同戦以来、通算3度目の完封で4勝目を挙げた。NPB通算50勝に到達し、同通算1000投球回の節目も突破。打球直撃をものともせず加入8戦目で初完投し、最多123球を投げ抜いた。球団初の10投手継投だった前夜の余韻が残る中、救援陣を休ませる快投。2連敗の首位・阪神まで2・5ゲーム差に近づいた。
最後までマウンドに仁王立ちした。中日時代以来3年ぶりで、巨人移籍後は初の完封。小笠原は「リリーフが連投、連投だったので、何とか長いイニングを投げようと。助けられて良かった」と秋めいてきた広島の夜風を浴びた。
登板前から覚悟は決まっていた。前日は延長11回、4時間37分の死闘の末に勝利。10投手の継投が球団初だというニュースが寝る前に目に入ってきた。「何かのメッセージかなと思った」。ベッドで完投を自らに課した。
アクシデントに襲われても続投した。4-0の6回2死一塁で菊池の打球が左足首に直撃。「あそこで降りると流れが変わっちゃう。試合は生き物なので。僕の直感は戻らない方がいいと」。気迫十分で続く佐々木に最速149キロ。最後はチェンジアップで空振り三振に斬り、吠えた。
広島のレジェンドと同じ信念を高校生の頃から胸に刻む。「今日が最後かもしれない」という覚悟。きっかけは当時ヤンキースで活躍していた黒田博樹氏の著書「クオリティピッチング」だ。東海大相模時代に購入し、熟読した中に記してあった。「それくらいの気持ちじゃないといけない」。3年夏の甲子園大会は決勝で161球を完投。エースとして全国優勝に導いた。「なおさら高校のときに出合ってよかった」。あれから11年。中日、米国、巨人と舞台は替えても、ずっと信念は変わらない。
123球の熱投で、NPB通算1000投球回&50勝に到達。「強く厳しく指導してくださった投手コーチをはじめ、関わってくださったたくさんの人のおかげ」と感謝した。同一カード3連勝に導き首位・阪神に2・5ゲーム差に迫った。残り19試合。「負けちゃいけない。一つ一つ目の前の試合を勝てるように」。まだまだ諦めない姿勢を体現した“男気”だった。(青森 正宣)
≪メジャー復帰年の完投はセ初≫小笠原(巨)が中日時代の23年7月7日広島戦以来3度目の完封で通算1000投球回を達成した。プロ野球378人目。初登板は16年5月31日のソフトバンク戦。メジャーから復帰初年度に完封勝利は03年吉井理人(オ)、16年和田毅(ソ)、23年有原(ソ)が各1完封ずつマークして以来4人目となり、セでは小笠原が初だ。

