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 ◇フィギュアスケート チャレンジャー・シリーズ木下グループ杯最終日(2026年9月6日 東京・田中貴金属アイスアリーナ)

 女子は、シニアの国際大会デビューとなる17歳の島田麻央(木下グループ)がフリートップの152・48点、合計点は自己ベストの231・32点を出して優勝を飾った。3回転半(トリプルアクセル)と4回転トーループを決め、22年北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・イグナトワ(旧姓トルソワ、22=AIN)らを抑え、ショートプログラム(SP)2位から逆転に成功。ジュニア時代の39連勝に続いて、シニアでも3連勝とした。

 令和の麻央は、やはり強かった。島田はSP2位からロシア勢や中井を上回って逆転劇。シニア国際舞台初陣を最高の形で終え「うれしい。ロシアの選手が出てきた中での優勝と、自分が良い演技ができての優勝。さらにうれしさが増している」と実感がこもった。

 ジュニア時代から挑み続けた大技2つを、しびれる展開で決めた。冒頭のトリプルアクセルを鮮やかに決める。続いて、最大の難所である4回転トーループも成功。2本とも出来栄え評価(GOE)で2点台を引き出した。大技2つの同時成功はシニアでは日本女子初。「あまり何も考えず、自分の演技に集中してリンクインした。それが逆に良かった」。無欲でフリー自己記録156・16点に迫る高得点を出し、合計点では自己ベストを更新した。

 22年北京五輪以降のルール変更で26年ミラノ五輪には出場できず、17歳になった今季やっとシニアに上がった。ジュニア時代は長かったが、孤独な挑戦があった。どんな時も4回転トーループを投入し続け「やめようと思った時もあった」。ジュニアでは無敵。その先を見据えていたからこそのトライだった。「オマケだった」という大技は今では「ロシアの選手が来ると絶対に跳ばなきゃいけないという思いに変わった」。自らの過程が正しいと再確認できた。

 ジュニア時代は公式戦(シニアの全日本選手権を除く)39戦無敗。シニアの今季3戦目も制し、記録を42戦まで伸ばした。国際大会ではノービス時代の22年エーニャスプリング杯以来20連勝。今回つかんだのは勝利という結果だけでなく、新たな可能性だ。「4回転を跳ぶぞ!という思いが強くなった。ルッツも跳びたい」。ロシア勢からの刺激も力に変え、島田はさらに強くなる。

 ◇島田 麻央(しまだ・まお)2008年(平20)10月30日生まれ、東京都小金井市出身の17歳。母が浅田真央さんのファンだったことから「麻央」と名付けられ、5歳でフィギュアスケートを始める。20年に母、妹と京都へ引っ越し、宇治の木下アカデミー京都アイスアリーナを練習拠点としている。ジュニアGPファイナル、世界ジュニア選手権4連覇はともに史上初。1メートル53。