『オデュッセイア』シノン役を名演、エリオット・ペイジも次回作オファー届かず
クリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』で兵士シノン役を演じたエリオット・ペイジは、現時点で次回作が決まっていないことを明かした。休養を望んでいるわけではなく、「本当にいい仕事をしたい」と意欲を示している。
ペイジが演じたシノンは、マット・デイモン演じる主人公オデュッセウスと深いつながりを持つ劇中のキーパーソン。ポッドキャスト「」にて、この役柄を演じたことで「ものすごい数の電話がかかってきているのでは」と尋ねられると、ペイジは「ノー、来ていません」と否定した。
ホストから休養を取る意向なのかと聞かれると、これも同じく否定し、「本当にいい仕事をしたい。それが私の望みです」と語った。
現在、ペイジは俳優としての自分に大きな可能性を感じているようだ。2020年にトランスジェンダーであることを公表したペイジは、かつて演技をする際に抱えていたものが今では解消されたことを強調している。
「自分が無意識のうちにやっていたような“演技”をこなしてから、その先で与えられた役柄を演じる──以前とは異なり、今ではそういうことをしなくてよくなりました。もしかすると、今の自分には最高の仕事ができるんじゃないか、という気がしています。」
ノーランと以前タッグを組んだ『インセプション』(2010)について、「最高の時間を過ごしましたし、クリスとの仕事はとても素晴らしい経験だった」というペイジ。当時は自らの葛藤ゆえ、「居心地の悪さも感じていました」と告白する。
だからこそ、16年ぶりのノーラン作品となった『オデュッセイア』は特別な経験だったようだ。「ある意味ではカタルシスを感じていました。撮影を終えたとき、自分がひとめぐりして、またここに戻ってきたという感覚があったんです」という。
ペイジは再び自分を起用したノーランへの感謝を述べ、映画公開後は作品への熱い反応を肌で感じていることも明かした。見せ場である中盤のシーンについての感想を聞くことも多いそうで、「とても嬉しい」という。
「あのシーンを通じて人々とつながることができたのは、本当に美しいことです。たくさん出番があるわけではない中で、この役が皆さんの心に響いたことに、とても大きな意味を感じています。もちろん、それはクリスの力が発揮されたということでもあります。」
同じく『オデュッセイア』で魔女キルケーを演じたサマンサ・モートンも、同作の出演後は新しい仕事をしていないと。名演にもかかわらず機会が回ってこないことには業界の構造も関係していそうだが、現在、ペイジはより積極的に動き出すことも考えはじめているという。
「どちらかといえば、私は『誰かが私を求め、適役だと思ってくれるなら』というタイプの俳優です。しかし、現在の私は以前のイメージとは違うところもあります。自分から連絡を取り、つながりや企画を作っていくことも大切なのかもしれませんね。」
映画『オデュッセイア』は、2026年9月11日(金)全国公開。9月4日(金)~10日(木)にはIMAX®先行上映が実施される。
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