最後の一口を残すだけで健康に!? 『養生訓』が教える胃腸を守る少食法

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内臓がみるみる元気になる少食法

暴飲暴食は命を縮める元凶

 昔から「腹八分目が健康によい」といわれますが、その考え方は『養生訓』が書き上げられた江戸時代中期にはすでに一般化していました。食べ過ぎると食べ物を消化する胃腸に大きな負担がかかり、消化が滞ってしまいます。すると体に必要な栄養を十分に生かせず、元気のめぐりも悪くなってしまうのです。

 反対に少し食べる量を控えれば、胃腸には余裕が生まれます。その結果、消化や吸収がスムーズになり、食べたものを効率よく体の栄養へと変えることができるのです。中年になっても若い頃と同じように食欲旺盛な人もいますが、胃腸の働きは歳を重ねるごとに衰えていきます。その時々の体の状態に合わせて、食事の量を見直すことも健康を保つうえで大切なのです。

 とはいえ、急に食事の量を減らすのは簡単ではありません。そこでおすすめしたいのがいつもの食事で「最後の一口」だけ残してみることです。たった一口でも続けるうちに少食への抵抗感は薄れ、無理なく適量で満足できるようになります。こうした小さな積み重ねが胃腸を元気に保つ健康的な食生活への一歩となるのです。

腹八分目を習慣化して、胃腸を元気に保とう

満腹になるまで食べてしまうと……

自然と少食になる食べ方とは

少食が体にいいとわかっていてもなかなか実践できないという人は、いつもの食事で「最後の一口」を食べるのを控えてみよう。残すのはもったいないが、これを習慣化できれば、しだいに少食にも慣れることができる。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』監修:鈴木養平

【監修者紹介】
鈴木養平(すずき・ようへい)
薬剤師、薬日本堂漢方スクール講師、日本漢方養生学協会理事長。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂株式会社入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。“漢方養生生活をより身近に”と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社“からだ巡茶”など)で活躍中。
著書に『わがまま養生訓』(フォレスト出版)がある。2025年に放送されたNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」では薬膳考証を担当し話題となる。