8回を無失点で切り抜け安堵の表情を見せベンチへ引き揚げる石井(撮影・立川洋一郎)

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 「阪神2-3DeNA」(5日、甲子園球場)

 阪神・藤川球児監督は1点ビハインドの八回、石井をマウンドに送り出した。割れんばかりの歓声が響く甲子園球場。同点、逆転の機運を高める一手も、結果的に勝利に届かなかった。それでもリーグ連覇に向けた“ラストピース”の帰還。敗戦も大きな収穫を得た1日だった。

 「なによりもファンの方が応援してくれて、彼のリハビリ中のパワーがさらに深まるような投球でした」。1死一、二塁のピンチこそ招いたが、無失点で切り抜けた28球の復帰登板。「次、期待できますね」と手応えを感じる投球でもあった。

 左アキレス腱断裂の重傷に、涙を流したのは2月のキャンプ。個人的な感情については「現状はチームの中の一員で、マウンドで投げてもらわなければいけない大事な戦力」と話すにとどめた。残り22試合。一丸野球でラストスパートをかける。