不正なスポンサー契約が発覚したクリッパーズのレナード(C)Javier Rojas/Pl via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ

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 男子バスケットボール日本代表の八村塁(28)、河村勇輝(25)が所属する米NBAクリッパーズに厳罰処分が下った。

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 NBAは日本時間3日、クリッパーズがファイナルMVP2度のカワイ・レナードのスポンサー契約を不正に仲介し、サラリーキャップ(SC、年俸総額上限)を回避したとして、2029~33年のドラフト1巡目指名権剥奪、制裁金3000万ドル(約48億円)を科したと発表。オーナーのスティーブ・バルマー氏を1年間の活動停止処分、レナード本人には罰金70万ドル(約1億1200万円)を命じた。

 NBAや複数の米メディアによれば、ク軍は球団のスポンサー企業とレナードのコート外の契約を仲介。その見返りにスポンサー企業に関連ビジネスを発注する形で、SCの上限を超える部分を、年俸以外で穴埋めしたとされる。

 NBAの裁定にク軍は「無実を証明するために全力で闘う。あらゆる手段を通じて調査結果と処分に異議を申し立てる」と声明を発表した。

 真偽の程はともかく、ク軍と同じロサンゼルスが本拠地のドジャースは大谷翔平(32)の恩恵を受けて日本企業を中心としたスポンサーで潤っているうえ、年俸の後払い契約を乱発しているだけに疑惑の目を向けられる可能性がある。

 ましてやMLBでは今オフ、問題のSC制を巡る労使交渉が控えている。

 現行の労使協定(CBA)は米東部時間12月1日午後11時59分に失効。今オフの労使交渉では、経営者側が求めるSC制の導入を巡って選手会側は真っ向から反対している。

 交渉の長期化は必至とみられており、選手会はFA取得期間の短縮、最低保証(今季78万ドル=約1億2000万円)の引き上げなども合わせて合意に達しなければ、来季開幕からのスト決行も辞さない構えだ。

 折しも米スポーツ専門局「ESPN」が3日、現役選手20人以上を対象に匿名で実施したCBAに関するアンケート結果を公表。チームによってはCBAに関して選手同士で連日のように話し合うなど、選手の関心の高さが明らかになった。

 SC制については「導入されたらプレーしない」といった強硬意見が大半を占め、来季については、交渉がまとまらなければ「6月まで試合は行われない」と最悪の事態を想定する選手もいたという。

 今回、クリッパーズのケースによって、あらためてSC制の抜け穴、年俸総額の不正操作の手口が明るみに出ただけに、競技の垣根を越えてMLB選手会が不信を抱く可能性は大。SC制は経営者の都合のいいように利用されかねないだけに、態度を硬化するのは当然だ。

 NBA球団による不正はMLB選手会のストを誘発することになりそうだ。