シーズン終盤を戦う大谷翔平と水原受刑者(時事通信フォト)

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 膝や腕に慢性的な痛みを抱えながら、シーズン終盤を戦う大谷翔平(32才)。そんな中、彼の所属チーム、ロサンゼルス・ドジャースが下した決断が、大きな波紋を広げている。8月26日(日本時間)、米企業「Kalshi(カルシ)」が、球団とパートナーシップ契約を結んだと発表したのだ。

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「カルシは『予測市場』と呼ばれるインターネット上の『取引所』を運営しています。『今日のロサンゼルスの最高気温』『トランプ大統領の支持率』といった世の中の出来事に値段をつけ、その券をユーザーに売買させる。いわば株式売買に似たような仕組みです。

 たとえば『大谷がMVPを取るか』の『はい』の券が60セント(約100円)で売られ、実際に受賞すれば1ドル(約159円)になって戻る。外れれば紙くずです。形は株の売買ですが、その対象は"出来事の結果"なのです」(在米記者)

 2018年創業のカルシは今年5月、企業価値220億ドル(約3.5兆円)と評価された。その急成長を支えているのが、野球などのプロスポーツだという。

「アメリカでは州によってスポーツ賭博が認められており、予測市場とは顧客獲得のライバル関係にあります。実はカルシも取引の8割以上をスポーツ関連が占めています。

 カルシには球団と組んでさらに多くの野球ファンを取り込む狙いがあり、球団側も予測結果を確かめたい観戦者が球場を訪れると期待している。今回はドジャースを含む5球団と一斉に契約しました。MLB機構も今年3月に同業他社と組んでおり、球界ごと予測市場に近づいています」(スポーツライター)

 市場では大谷の活躍も盛んに"予測"の対象になっているようだ。一方で、スポーツ賭博との境界線については曖昧だという。

「カルシは連邦政府の金融当局から、取引所としての指定を受けています。ただスポーツの勝敗などを対象にした商品は、2025年になって同社が売り出し始めたもので、当局が中身を審査して認めたわけではない。実態はスポーツ賭博だとして10を超える州が排除に動き、訴訟に発展しています。

 司法の判断は割れていますが、8月28日、カリフォルニアを含む西部を担当する控訴裁判所が『州の賭博関連の法律を当てはめて取り締まってよい』との判断を示しました」(前出・在米記者)

 カリフォルニア州でスポーツ賭博は違法だ。それでも予測市場が同州で盛り上がっているのは、法整備が追いついていないからにすぎない。決着は連邦最高裁に持ち込まれるとみられ、足元は揺れている。

ドジャースには"金儲けのためなら賭場とも組むのか"と批判が寄せられています。大谷選手の元通訳である水原一平受刑者が約26億円を横領し、違法賭博に注ぎ込んでいた事件から2年余り。いまだに大谷選手も関与していたと勘違いしている人が一定数いて、SNSでは『大谷はこれで打席にいても賭けられる』などと揶揄する書き込みも見られます。

 スポーツ賭博を巡っては八百長を疑われた選手や家族が脅迫を受ける事例もあり、大谷選手を案ずる声が出ています」(前出・在米記者)

 水原受刑者の事件で最も深く傷ついたのは大谷本人である。その大谷が立つ球場に、いま賭けを誘う看板が灯る。

※女性セブン2026年9月17日号