中道比例議員の復党、制度的に可能…衆院選で立憲民主党・公明が届け出しなかったため
中道改革連合と立憲民主党、公明党による3党合流の構想が崩れ、中道改革は立民出身議員と公明出身議員に分裂することが決定的となっている。
中道改革の比例選出議員は、かつて所属した立民、公明に戻ることが制度的に可能だ。
国会法は、比例選出議員が国政選で戦った他党への移動を禁じている。ただ、比例名簿を届け出ていなかった政党に移ることは禁じていない。立民と公明は2月の衆院選で候補を擁立せず、比例名簿を届け出ていなかったため、所属元の立民、公明に戻ることは国会法の規制の対象とはならない。
49人の衆院議員が所属する中道改革は公明系28人、立民系21人で構成される。このうち、比例選上位で優遇された公明系は全員、立民系は14人が比例選で当選している。
3党合流の頓挫を受け、公明系は中道改革から公明に戻る方向で、立民系も一部で立民への回帰を模索する動きがある。立民の田名部幹事長は2日の記者会見で「現段階で(復党を)働きかけることは考えていないが、あらゆる選択肢は排除しない」と述べ、将来的な復党に含みを持たせた。
立民と統一会派 公明慎重崩さず
公明党の谷合正明参院会長は2日の党中央幹事会後の記者会見で、立憲民主党との参院での統一会派結成について、「難しい状況は変わっていない。臨時国会に向け、どのような連携があり得るのか今一度整理したい」と述べ、改めて慎重な姿勢を示した。
立民は公明に対し、「これからも一緒に協力していくべきだ」(田名部幹事長)など、統一会派結成を含む連携を提案しているが、公明は否定的な姿勢を崩しておらず、両党間の距離が広がっている。公明が拒否する理由に挙げる安全保障などの重要政策で、両党間の隔たりが埋まっていないことなどが背景にある。
中道改革連合を含めた消費税減税に関する3党協議も2日、中止となった。中道改革としての今後の党のあり方が見通せなければ、政策面での協議も停滞する恐れがある。
