ネパール土石流1週間…死者1100人超 当時何が…証言からみえてきたものは
ネパールの土石流が発生して2日で1週間です。死者は1100人を超えています。被害の全容が見えない中、難を逃れた人の証言から当時の様子がみえてきました。
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今もなお、行方不明者の捜索が各地で続いています。ただ、その人数は日に日に増える一方で、日本人5人を含む5400人以上の行方がわかっていません。
発生から1週間、ネパールの町に“土石流の爪痕”が色濃く残っています。
■被災者「家もないし、何もない」

首都・カトマンズでは…
富永大介記者(NNNカトマンズ)
「寺院の中に臨時の避難所が設けられていて、およそ500人の被災者が避難生活を余儀なくされているということです」
“爪痕”は人の心にも…
被災者
「兄は逃げることができなかった。今は頭の整理ができていない。もう何もない。家もないし、何もない」
■“勢いのすさまじさ”口をそろえる

大規模な土石流は、1100人以上の命を奪いました。
(*ネパール・中国当局による)
被害の全貌はいまだわからないものの、発生から1週間となり、その輪郭が少しずつ浮かび上がってきました。
難を逃れた人たちが口をそろえるのが、土石流の“勢いのすさまじさ”です。
「最初は小さい川でしたが、どんどん大きくなり、人が流されてきました」
「爆弾みたいな音がした」
「今も怖いと感じる。洪水に吸い込まれるかもしれなかった」
■“100mを2秒ほどで進む速さだった”

土石流は“氷河の崩落”によって起きたとみられています。
被害は甚大で、およそ100キロ下流まで押し寄せたとみられています。
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まず明らかになったのは、そのスピードです。およそ22キロ地点にある中国との国境検問所に、土石流が押し寄せた瞬間がとらえられていました。
ネパール環境学会の報告によりますと、このときの土石流は“時速167キロ”と推定されます。100メートルを2秒ほどで進む速さだったというのです。
■「地鳴りがして…」あっという間の出来事

検問所のすぐ近くには村があり、その村をバスで訪れていたという男性は…
生存者
「地鳴りがして、わずか30メートル先で山が崩れ落ちたのを見た。私たちは濁流にのまれていない山肌をのぼりました。その30秒~1分後には乗っていたバスが流されました」
あっという間の出来事でした。
■“桁違いの速さ”で迫っていた

日本で起きる土石流は規模によって異なるものの、時速20キロから40キロです。“桁違いの速さ”で迫っていたことがわかりました。
また、崩れ落ちた岩や氷は1億から2億立方メートルと、東京ドーム80個から160個分の量にのぼると推定されています。
多くの命を奪った“大規模な土石流”。懸命な捜索や救助活動が続きます。