来月、日本銀行の金融政策決定会合が控えるなか、氷見野副総裁は27日、さいたま市で講演し「これまで以上に物価の上振れリスクを意識する必要がある」と指摘しました。

講演で氷見野副総裁は、基調的な物価上昇率が日銀が掲げる「物価安定目標」の2%に近づいていることを踏まえ、「これまで以上に物価の上振れリスクを意識する必要がある」と話しました。その上で、「適時にアクセルの踏み方を緩めていくのが望ましい」とし、引き続き利上げ路線を継続していく考えを示しました。

市場では日銀が来月17日、18日に行われる金融政策決定会合で、利上げをするのではないかとの観測が強まっています。

講演後に行われた会見で氷見野副総裁は、市場の観測や利上げのペースを加速させる必要について問われると、「経済、物価、金融情勢を点検しながら、毎回の決定会合においてしっかり議論してまいりたいと考えている」との見解を繰り返しました。

今回の発言について、野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは「利上げに対して、市場の強い期待があるなかで、それを修正するような発言が出なかったというだけでも、そうした期待に日銀としても違和感をもっていない、利上げ観測を追認したと受け取れる。9月利上げの可能性は高まった」と分析しました。