福井県の県立高校から塾に一切通わず東京大学に現役合格し、在学中からクイズ番組「東大王」にも出演していた伊藤七海氏。周囲が塾に通い始めても、親から返ってきたのは「行かなくていいんじゃない」という一言だった。全4回の第3回。


みんなが塾に通い出した時、親から返ってきた言葉


福井県の県立高校に通っていた伊藤七海氏。中高6年間、塾には一度も通わなかった。きっかけは、周囲が塾に通い始めた時期に、親からもらった何気ない一言だった。


 「高校に入って、周りが塾に行き始めるタイミングがあったんです。地元にそれほど多くの選択肢が無かったので、東進衛星予備校で映像授業を見るスタイルがほとんどでした。みんなが行き始めると、自分だけ置いていかれる気がして、親に相談しました」


 その時に返ってきたのは、意外にもあっさりとした言葉だった。


 「『行かなくていいんじゃない』と言われて。当時僕はハードな部活で、テスト期間くらいしか休みがありませんでした。授業を受けて、部活をして、そこから宿題や小テストの勉強をしたら、もう時間はいっぱいいっぱいでした。


 その言葉を聞いて、周りに合わせて無理に塾に行くより、学校で言われていることを当たり前にやるほうがいいと思えたんです」