フォアハンドを打つ錦織圭

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テニス ▽全米オープン予選第2日(25日、米国・ニューヨーク)

 【ニューヨーク25日=吉松忠弘】男子で、今季限りでの引退を発表し、全米が現役最後の4大大会となる元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)がシングルス予選1回戦を突破した。予選と本戦を合わせ50回目、区切りの4大大会出場で、世界125位、第16シードのゼバスティアン・オフナー(オーストリア)に6−1、2−6、6−2の1時間半で勝ち、最後の4大大会を勝ち星でスタートした。

 最後は気迫だった。全身を使った打球の度に、「ふん!」を発する息づかい。17番コートを埋めた観客から「ニシコリ!」の合唱が何度も響いた。「何と言っても、やっぱり試合に勝つのが一番うれしい」。引退を決めたが、コートに入れば、勝負師としての魂は消えていない。

 滑り出しから一気に5−0とリードし、主導権を握った。第2セットこそレベルを上げた相手に奪われたが、錦織は途中で力を温存。最終セット、再び全力で相手を振り切り、1時間半で勝利をたぐり寄せた。3度目のマッチポイント。相手をコートの外に追い出し、空いているコートにフォアのボレーを入れるだけだった。

 次戦は、米国期待の16歳で、今年の全仏オープンのジュニアで準優勝している有望株だ。20歳年下の相手だが、まだ勝利を簡単に譲るわけにはいかない。「(今大会の目標は)1勝。でも、コーチ陣からは10勝(優勝)と言われている(笑)」。2014年準優勝超えの10勝に向け、まずは一歩を踏み出した。