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 ◇セ・リーグ 中日4―2阪神(2026年8月25日 バンテリンD)

 耐えてつかんだ。中日・大野が再三のピンチを背負いながら7回5安打1失点で9勝目を挙げ、2年連続2桁10勝へ王手をかけた。

 「リーチですし、達成したい。まずは自分の投球をすること。その先に見えてくる」

 お立ち台でお尻のポケットから自身のグッズ「大野投手の(耐えた〜!!)タオル」を取り出し「耐えました」。ちゃめっけたっぷりに笑う16年目の37歳は勝負どころで冷静沈着。象徴的な場面が、上林の決勝2ランの直後の5回先頭・近本に遊撃内野安打を許した時だ。

 「点を取った後は大事。四球や長打だと空気が重くなるが(遊撃の土田)龍空もいっぱいいっぱいの守備、近本君も懸命に走った、そういうもの。まず一つアウトを取ると攻めた結果」。続く中野を二ゴロ併殺に封じ、最後は森下を空振り三振に斬った。

 チームトップの勝ち頭の防御率は2・04に良化。阪神・高橋(同1・85)、村上(同1・87)に次ぐリーグ3位だ。20年以来6年ぶり3度目となる最優秀防御率のタイトルは射程圏で「追われる方がしんどいと思う。僕も経験ありますし、まくれたらいいと思います」と力を込めた。

 2度の満塁斬りで4連勝に導き、CS進出を争う3位・DeNAに2・5ゲーム差。「耐えて耐えて耐えて勝利を積み重ねる」と大野。ベテラン左腕が大逆転劇の旗振り役だ。 (湯澤 涼)