《デビュー53年》THE ALFEE 3人ともシングル曲を歌いたがらない“意外なワケ”
8月25日にデビュー53年目を迎えるTHE ALFEE。メンバーは3人とも70歳を過ぎているが、この夏も精力的に活動中だ。ニューシングルのリリースに、9月にはこれまでの軌跡を辿る映画『劇場版 THE ALFEE 3000PREMIUM〜トラベリングバンドが刻んだ3000本の奇跡と軌跡〜』が公開、CMではNEWクレラップをマイクに熱唱と、多岐にわたる活動でエンターテイナーぶりを発揮している。それぞれの個性が光る3人が1つになって53年。バンド活動を継続させている彼らのチームワークの秘訣から、健康管理まで話を聞かせてもらった。
――8月12日にリリースされたニューシングル「Crossroad -愛の免許返納-」は、公開中の映画『免許返納』の主題歌ですが 、“コメディー”“免許返納”“主演・舘ひろしさん”という3つのキーワードだけ伝えられ、高見沢さんがそれを頼りに曲を作られたと聞きました。
高見沢俊彦(以下、高見沢)「そうです、その3つだけでした。これはもう、舘さんのイメージで作るしかないなと。舘さんといえばゴージャスなダンディというイメージが自分の中にあったので、そのイメージでイントロから作っていきました。ゴージャスな感じを出すために、今回は久々に生のブラスセクションを入れています。僕らはギターがメインのグループなので、ブラス(管楽器)を取り入れるのはそれほど多くないんですね。生のブラスを入れたのは40年ぶりぐらい」
――40年ぶり!
高見沢「ブラスの音はシンセサイザーで対応していたことが多かったんですけど、久々にこんなに管楽器を入れたというか。やっぱり生の音はいいなと思いましたね」
坂崎幸之助(以下、坂崎)「いまって、シンセサイザーで本当にいろんな音が出せちゃうんですよ。でもやっぱり、人が楽器を吹いている音は違うなと。ストリングス・オーケストラの感じがして」
高見沢「舘さんの本物のダンディを表現するのなら、サウンドも本物じゃなきゃダメだろっていうのが、ずっと僕たちの中にありましたからね」
――今回のメインボーカルは高見沢さんですよね。
桜井賢(以下、桜井)「そうです。じゃんけんで決めました」
――じゃんけん、ですか!?
高見沢「3人とも、シングル曲を歌いたがらないんですよ(笑)。だから、最近ではいつも3人のなかから多数決かオーディションで決めるんですけど、今回のシングルは多数決を取るときに、坂崎が仕事で欠席していて2人になっちゃった。しょうがないからじゃんけんで決めようと。そしたらね、僕が負けちゃった」
坂崎「普通は、俺に歌わせろ、っていう感じなんでしょうけどね」
――歌いたがらないのには、何か理由があるのでしょうか?
坂崎「もともとメインを歌いたがらないタイプだよね、3人とも」
高見沢「それに、シングルだとテレビの音楽番組で歌わなきゃいけないから、歌詞を覚えなきゃいけない。間違えると大変なことになりますから」
桜井「そうそう」
――ここから活動全体について伺いたいのですが、毎年サマーイベントもされて、ツアーも春・秋とされていますよね。スケジュール的に体力が必要な気がするのですが、健康で歌い続ける秘訣ってあるのでしょうか。
坂崎「まずは、親に健康に産んでもらったことじゃないですかね」
高見沢「だねぇ。親に感謝だね」
桜井「3人とも大きな病をしていないのが長く続いている理由でもあるし、それに関しては運任せのところもありますからね。体力的にはもちろん昔に比べて落ちてきていますけど、ずっとやり続けているので、同じスケジュールをこなしているほうが体の面で楽だなというのはあります」
坂崎「逆に、ツアーが中断されたコロナ禍のころは調子が悪かったです」
高見沢「ライブはいい有酸素運動になっていますから。3時間立ち仕事ですからね。リハーサルを入れると4時間以上!」
桜井「ライブは肉体的にも精神的にもいいよね。声を出す、歌を歌うって、とても体力を使うんですよ」
――健康のために食事管理に気遣っている点などあるのでしょうか。
坂崎「僕は家系が血圧が高いほうなので、塩分は一時期相当控えました。最近はちょっとサボり気味なんですけど……」
桜井「ホイットニー・ヒューストンが食べているからと、一時期はオリーブオイルのポテトチップスを食べてましたよ。でも、ポテトの粉がのどについてしまうので、これ本当にいいの? って思いましたが(笑)。合う人とそうでない人がいるのかもしれないけど」
高見沢「俺には合っていたみたいだよ。でも、だったらはじめからオリーブオイルを飲めばいいんじゃない、って話なんだけど」
桜井「一時期、オリーブオイル飲んでたよ。多分、歌っている人はみんなそうだと思いますけど、のどにいいと聞いたら一度は試してはみますよね」
――ライブの継続と各自の健康管理があっての53年目、ということなんですね。
坂崎「結成が1973年で、デビューが1974年。8月25日に53年目に入ります。長いよね。けっこうな老舗でしょ?」
高見沢「ラーメン屋さんだって、2回ぐらいは立て直しをしてますよね。 昭和49年の創業です」
THE ALFEEの歴史は、さらに重ねられていきそうだ――。
