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 ◇パ・リーグ 日本ハム2−3ロッテ(2026年8月23日 ZOZOマリン)

 鋭い打球はジャクソンのグラブをはじき、二塁前に転がった。日本ハムの水谷瞬外野手(25)が全力で一塁を駆け抜けると、スコアボードに「H」のランプがともった。7月18日のオリックス戦以来、36日ぶりにジェッシーが勝負の舞台に戻ってきた。「1番・左翼」で起用されると、6回1死までノーヒット投球だったジャクソンからチーム初安打を放ち、レイエスの一時同点となる右越え2ランを呼び込んだ。

 「たくさんの人の前でボールを追っかけ、バットを振り回して…。たくさんのファンがいるところでプレーさせてもらっている。そんな喜びをもう一度、かみしめていけたらなと思います」

 雨天中止となった前日も「1番・左翼」でスタメン出場が発表されていたが、「そういう日もある。いい意味で、そんなに意気込んでいるわけでもないので」と、約1カ月ぶりの1軍にも前掛かりにならず、自然体だった。それは7月21日に出場選手登録を抹消されてから再昇格となる22日まで、「自分を見つめ直してきた」という自負があるからだ。

 2軍降格前の7月は7試合連続無安打など苦しんだが、ファーム・リーグでの再調整期間は打率・347、5本塁打、12打点。昇格直前の21日の同・ロッテ戦では2発をマークした。それでも、水谷自身は「僕はホームランを打っちゃうとダメなので。不安要素はある」と冷静に分析する。その言葉通り、初回の1打席目から四球を選び、6回の復帰初安打を含め、コンパクトな打撃を心掛けた。

 惜しくも試合はロッテに競り負けた。雨天中止を挟んで2連敗となったが、新庄監督は「2連敗したけど、このチームなら一度止めて連勝にいけるはず」と前を向いた。チームが逆襲を誓って戦っていく。その大事なピースとして、ジェッシーの活躍も必要だ。