カズ 7570日ぶり2発!2戦連発は20年ぶり 59歳174日で天皇杯最年長得点記録を大幅更新
◇天皇杯1回戦 福島 7―0 大山クラブ(2026年8月19日 とうスタ)
サッカー天皇杯は各地で1回戦が行われ、J3福島は東北1部・大山クラブを7―0で下した。主将マークを巻いて先発したFW三浦知良は前半12分に先制のPK弾。後半10分にも自ら得たPKを決め、2得点で攻撃をけん引した。カズは出場2戦連発で59歳174日でのゴールは小野伸二(当時札幌)の41歳255日を大幅に上回る天皇杯の最年長得点記録。2回戦は26日、日産スタジアムで横浜Mと激突する。
カズがまた決めた。前半12分、FW奥田が得たPKのキッカーを託された。「シーンとした独特な雰囲気でみんなの視線をより感じた」と言う。研ぎ澄まされた集中力。静寂の中、右に動いた相手GKの逆を突き、ゴール左に決めた。59歳174日でのゴールは天皇杯最年長得点。夜空に右手を突き上げ、仲間の祝福に応えた。
果敢に仕掛け、前半だけでハットトリックを決めそうな勢いだった。後半10分にはエリア内で倒され、今度は自身で得たPKを決めた。相手GKに読まれても、その手をかわす厳しいコースを狙い澄ました。全体練習後、居残りのPK練習は欠かさない。「その成果が出た」と笑う。1試合2発はシドニーFC時代の05年11月以来21年ぶりだった。
今年1月、新たな復興のシンボルとしてJ3福島に加入した。59歳での現役続行には時に批判的な声も聞こえてくるが「サッカーへの情熱は高まる一方だから困るよね」と笑う。昨季終了後もオフは5日間だけ。カズが年に一度の「フィーバー」と話す時間を過ごせば、再び誰よりもストイックな日々に戻る。6月中旬には自主トレを再開し、今季に備えてきた。
次戦は26日、横浜Mとの2回戦。16歳の新星、MF三井寺との「年の差対決」も注目される。「素晴らしい選手。でもピッチに立ったら年齢は関係ない」と視線が鋭くなった。今季は7月25日の天皇杯福島県代表決定戦でも得点を決め、出場2戦で3発と衝撃の得点ラッシュを続けるキング。ただ「カズダンス」は封印したままだ。
「まずは試合に出て、得点しないとね」。来年2月には前人未到の「還暦Jリーガー」となるカズは不敵に笑った。横浜のピッチで華麗にステップを踏む準備はできている。
▼寺田周平監督 カズさんが(点を)取ると盛り上がるし、士気が上がる。このチームで自分がどう生きていくか気にしてるし、流れの中でも取ってほしかったが、2点目は抜け出しからカズさん自らが奪ったPKだった。2点取って良かった。
≪カズ記録アラカルト≫
☆最年長出場 59歳174日で先発し、自身が持つ天皇杯最年長出場記録を更新。これまでは横浜FC時代の19年8月14日、横浜M戦で記録した52歳169日。
☆最年長得点 得点の年齢もMF小野伸二(札幌)が21年6月9日のソニー仙台戦で記録した41歳255日を大幅に塗り替えた。複数得点の年長記録も更新。
☆21年ぶりの複数得点 公式戦での1試合複数得点は、シドニーFC時代の05年11月27日、アデレードU戦以来、7570日ぶり。
☆国内では26年ぶり 国内公式戦での複数得点は、京都時代の00年11月23日、V川崎戦でハットトリックを達成して以来、9400日ぶり。
☆天皇杯では23大会ぶり 天皇杯本大会での得点は、神戸時代の03年12月23日、C大阪戦以来。
☆出場2戦連発 7月25日の県代表決定戦・いわき古河FC戦に続き、出場2試合連続得点。J2横浜FC時代の06年5月10日、東京V戦以来20年ぶり。
☆43歳差対決も 26日の2回戦は横浜Mと対戦。16歳の相手MF三井寺(16歳146日)とカズ(59歳181日)がともに出場すれば、年齢差43歳35日の対決となる。
<主な1967年生まれの有名人>
井上雄彦(漫画家=1967年1月12日生まれ)代表作に「SLAM DUNK」、「バガボンド」、「リアル」など。
清原和博(元プロ野球選手=1967年8月18日生まれ)現役時代は西武、巨人、オリックスで活躍。野球評論家。
織田裕二(俳優、歌手=1967年12月13日生まれ)代表作は「踊る大捜査線」とその主題歌「Love Somebody」。
天海祐希(女優=1967年8月8日生まれ)元宝塚歌劇団月組トップスター。代表作はドラマ「BOSS(ボス)」など。
原田知世(女優、歌手=1967年11月28日生まれ)83年に映画「時をかける少女」で主演デビュー。
坂本冬美(演歌歌手、女優=1967年3月30日生まれ)87年に「あばれ太鼓」でデビュー。紅白出場回数は37回。(敬称略)

