千葉市“放置車両”きょう全て撤去へ 農業被害深刻…収穫直前「悔しい」
豪雨により、一時およそ2500台もの車両が路上に置き去りとなった千葉市。19日中に撤去される見通しとなりました。その一方で、農業への被害も深刻となっていて、収穫直前の被害になげきの声があがっています。
■記録的豪雨で道路崩壊 通行できず

千葉豪雨から6日。八街市の道路はいまも大きく崩れ、通行できない状態。
記者
「道路が崩落し、電柱やガードレールが倒れてしまっているところもあります」
近隣住民
「(前は)令和元年ぐらいに決壊した。この前の時、1年くらい通れなかった。今回もっとかかるんじゃないか」
甚大な被害をもたらした記録的な豪雨。最高気温30℃超えの暑さの中、片付けに追われていた夫婦。
片付けに追われる夫
「これからこの中、整理しようと。めちゃくちゃです。いつまでも、長い時間できない、暑くて。1週間くらいかかるんじゃないか、片付け終わるまで」
■一時約2500台の放置車両 千葉市で撤去完了見通し

思うように進まない復旧作業。
記者
「道路には2台放置されている車両があり、水没によりレッカー依頼中と書かれている車もあります」
千葉県内の道路に残された多くの車両。一時、2500台ほどが残されていた千葉市では…。
記者
「いま、一斉にレッカー車が移動開始しました」
19日中にすべて撤去される見通しに。
ただ、県内全域での撤去完了の見通しはたっていません。
■農業に深刻被害 収穫期のコメ“におい”が? ネギは“酸欠”に

農業への被害も甚大です。今回の豪雨で千葉県内の農地や農業用施設などおよそ120か所で被害が出ていて、復旧にかかる金額はおよそ1億8000万円。
鈴木農水相は、被害を受けた農地を視察。
鈴木農水相
「大変でしたね」
「こうなると稲刈りもできない」
収穫時期を迎えたコメ農家では…。
フタバロジック・桑田健二さん
「この辺りまで水がたまっていた状態。ご覧の通り、非常に健康に育っているように見えるが、水の中にお米の穂がつかった。水のにおいがうつる。収穫して袋詰めする段階で、においを嗅ぐまでわからない。そこで臭いにおいがしたら消費者に届けられない。穂のつかった面積で計算すると(損害は)大体1000〜1500万円ぐらい」
◇

さらに。
フタバロジック・桑田健二さん
「来る度に悲しくなる、この景色を見ると」
広範囲が枯れてしまった長ネギ畑。
フタバロジック・桑田健二さん
「一面水浸し。ネギの頭がちょっと出ているような状態でした。ネギの根っこは酸素を欲しがる、水中にいたので酸素が届かない“酸欠状態”。水がひいて、翌日、翌々日とだんだん状況が悪くなって、いま枯れあがった状態」
酸素供給剤をまくなど対応していますが、どれだけのネギが復活するのかわからない状態だといいます。
フタバロジック・桑田健二さん
「もう悔しいですよね。雨が降る前、みんな元気に育っていて、夏を乗り越えて皆さんの食卓に届けるぞって思っていた矢先だった」
■トラクターも被害「タイヤの3分の2まで浸水」

農作業に欠かせないトラクターなども浸水被害が…。
コメ農家・中村和敏さん
「タイヤの3分の2まで浸水した。中の電気系統が完全につかると、かなり“重症状態”。使えなければ廃棄するしかない」
――もし買い替える場合いくら
コメ農家・中村和敏さん
「一通りそろえると4000〜5000万円。壊れたからすぐ取っかえるとは、なかなかならない」
乳牛を育てる牧場では、水位が上がる中、従業員たちは牛舎にいた26頭の子牛を安全な場所に避難させたといいます。
酪農家
「土のうを設置した。1時間半しないうちに全部決壊して、全部流れて入ってきて。緊急避難です、本当に緊急避難。ストレスもかかって、ぬれていたこともあって、おなか壊して下痢したり、風邪ひいた子牛もいた」
