将棋の伊藤園お〜いお茶杯第67期王位戦七番勝負第4局は8月19日、藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将、24)が前日に封じた手が開封され、午前11時、挑戦者の伊藤匠二冠(叡王、王座、23)の手番で2日目の対局が再開された。

【映像】異例…“2時間遅れ”での封じ手開封 再開の様子

 防衛と7連覇を目指す藤井王位か、王位初挑戦の伊藤二冠か。若きタイトルホルダーが激突する最高峰のシリーズは、藤井王位が一歩リードとなる2勝1敗で第4局を迎えた。本局で藤井王位が勝利してタイトル防衛に「王手」をかけるか、伊藤二冠が意地を見せてスコアを五分に戻すか、今後のシリーズ展開を大きく左右する大一番となっている。

 長崎市の「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」を舞台に行われている本局は、先手の伊藤二冠の誘導で「相掛かり」の戦型に進んだ。1日目の午前中は互いにハイペースで指し手が進められたものの、午後に入ると一転して両者ともに深く読みを入れる長考合戦へと突入。「後手の攻め、先手の受け」という構図の中、中盤から終盤の入り口に差し掛かる難解な局面で藤井王位が封じ手を行っていた。

 迎えた2日目だが、未明に宿泊施設で火災報知器が繰り返し作動するトラブルが発生。対局者を含む関係者が一時避難する事態となった。その後、誤作動であることが確認され、けが人などの被害もなかったものの、対局者への影響を考慮して主催者は対局再開時刻を当初予定の午前9時から2時間遅らせ、午前11時に変更するという異例の幕開けとなった。

 午前11時の定刻、立会人を務める深浦康市九段(54)によって藤井王位の封じ手が読み上げられ、伊藤二冠の考慮で熱戦の火ぶたが再び切られた。予想外のトラブルに見舞われたものの、封じ手時点での形勢判断は「互角」。極限の集中力と体力が求められる中、長崎の地で両者がどのようなクライマックスを描くのか、決着の瞬間まで目が離せない。

 持ち時間は各8時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)