【札幌記念】シェイクユアハート 大外強襲V 天皇賞・秋へ 古川吉「期待しかない」
重賞でレコード連発!!夏競馬唯一のG2でサマー2000シリーズ第4戦「第62回札幌記念」が16日、札幌競馬場で行われ、3番人気シェイクユアハートが豪快に差し切り、重賞3勝目を挙げた。勝ち時計1分58秒2はコースレコード。夏場は北海道を主戦場にする古川吉洋(48)は当レース8回目の騎乗で初制覇となった。
真夏の札幌で新たな勲章を手に入れた。大外から豪快に突き抜けたシェイクユアハートが重賞3勝目のゴールに飛び込むと、電光掲示板には「レコード」の赤い文字が点灯。勝ち時計1分58秒2は、08年タスカータソルテが当レースでマークした記録を0秒4更新するコースレコードだった。詰めかけた約3万人の観衆からG1級の大喝采で迎えられた古川吉は馬上でガッツポーズ。「びっくりするわ。偉いな、おまえは」。3歳夏からコンビを組む相棒を何度も何度も称えた。
大外枠のホウオウビスケッツが逃げ、前半はそこまでペースは上がらなかった。ただ、向正面でアドマイヤテラが仕掛けて流れが一変。後半5Fは11秒台のハイラップが続き、タフな消耗戦となった。8頭が横に並んだ直線の入り口。シェイク1頭だけ脚色が違った。「抜群の反応で、抜群の伸び脚で本当に言うことないです」。鞍上の感触通り恐ろしいほどの爆発力で、外からメンバー最速の上がり3F34秒6をマークし、まとめて差し切った。
25戦でコンビを組んだ相棒。初めて手綱を取ったのも3年前の札幌(富良野特別6着)だった。「この馬の魅力は何といっても、ずっと何年も変わらずいてくれる。調子も落ちることなく、崩れることなく走ってくれる。頭が下がるばかりです。一緒に歩んで来られてうれしい」。昨年暮れの中日新聞杯で重賞初制覇を飾り、6歳となった今年は金鯱賞に続き、北の大地でも重賞タイトルを手にした。
3勝クラスではなかなか勝てず歯がゆいレースも続いたが、勝利まで時間を要した分、咲いた花は大きい。それは馬だけではなく、ジョッキーも同じ。「馬はそれぞれに個性があるし、シェイクとか(タガノ)デュードのようにずっと一緒にやってきて、大きな舞台でも戦えるような馬に出合えた時に騎手としてのやりがいを感じるよね」。まさに人馬の絆が生んだ勝利だ。
これで芝2000メートル戦は現役最多となる6勝目。この後は天皇賞・秋(11月1日、東京)で2度目のG1に挑戦する。宮師は「馬体重(450キロ)も440キロ台にならずキープしていた。力はめちゃくちゃ付いている」と充実ぶりに目を細めれば、主戦も「こういう勝ち方をしてくれたので、期待しかないです」。ゆっくりと磨かれた成長曲線。馬名の通り、さらに大きなステージでファンの心を揺さぶる日が待ち遠しい。
シェイクユアハート 父ハーツクライ 母ルンバロッカ(母の父スリペカン)20年3月30日生まれ 牡6歳 栗東・宮厩舎所属 馬主・吉田千津氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績31戦7勝(重賞3勝目) 総獲得賞金3億4818万2000円 馬名の由来は「心を揺さぶる」

