【松山競輪 G1オールスター】犬伏湧也 豪快捲りでG1初V 20年ぶり四国からタイトルホルダー
松山競輪のG1「第69回オールスター競輪」(優勝賞金7100万円)は16日、11Rに決勝戦が行われた。犬伏湧也(31=徳島・119期)が、石原颯を追走して最終2コーナーから自ら捲りを決めて、待望のG1初制覇。四国地区からは20年ぶりのタイトルホルダーの誕生で「KEIRINグランプリ2026」(12月30日、いわき平)の出場権を獲得した。2着に吉田拓矢、3着は守沢太志。
待望のG1初制覇だ。四国のエース犬伏が、歴史に名を刻んだ。レースは真杉が先行。目標の石原が捲り上げる中、スピードをもらった犬伏は2コーナーで自ら外を踏むと、番手捲りを打った吉田拓を乗り越えてVゴールを駆け抜けた。
「石原がスピードをつくってくれたので。(外を踏んで)吸い込まれる感じはあった。あとは全力を出して、どれだけ(後ろに)のみ込まれないようにするかだった。ホントに信じられない」
レース後は歓喜の渦に包まれ驚嘆。G18度目の決勝進出で手にした栄冠。何度も苦杯をなめてきただけに、大舞台で挙げたVの味は何よりも格別だ。
四国地区の選手としては06年競輪祭を優勝した小倉竜二以来、20年ぶりにG1覇者の誕生。「師匠に続けたのは良かった」と笑顔を浮かべる。約四半世紀の時を超えて師から弟子へ、確かなバトンを受け継いだ。
昨年は北井佑季のS班除外で、4月から繰り上がりでS班に昇格。今年は自らの力で輪界ベスト9の座をつかみ取った。「やっと自分の力で勝ち取れた。正真正銘のS班です。ここから勝負」と気を引き締める。
無冠のエースを返上して、タイトルホルダーの仲間入り。見据える先はグランプリ。「まだまだ先は長いので、中四国勢を一人でも多くグランプリに連れていけるように」と力を込める。
中四国、そして次世代までもけん引していくエースが、今後も豪快な仕掛けから自慢の剛脚を発揮して、さらなるタイトル奪取へ挑む。
◇犬伏 湧也(いぬぶし・ゆうや)1995年(平7)7月22日生まれ、徳島県出身の31歳。21年5月静岡でデビュー。同年11月にS級に特進。12月高知でS級初優勝。23年日本選手権(平塚)でG1初優出。25年にはS班を経験。師匠は小倉竜二。通算成績は455走200勝。通算33V(G1は1V、G3は4V)。1メートル70、78キロ。血液型B。

