(左から)有澤樟太郎、池井戸潤、別所哲也

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 池井戸潤原作の長編小説『民王』がミュージカルになる。ひょんなことから現職総理大臣の父と大学生の息子が入れ替わり巻き起こる混乱を、社会や政治への皮肉や風刺を絡めて描いたコメディ小説で、「池井戸潤小説」初の舞台化となる。今回、池井戸、息子・武藤翔役の有澤樟太郎、父親・武藤泰山役の別所哲也による、初対面鼎談を実施。「ミュージカルが好き」という池井戸に撮影中に尋ねたところ、初めて観たミュージカルは『コーラスライン』、好きな作品は『RENT』だそう。そんな池井戸が、ミュージカル化にあたり感じたことや、本格稽古開始を前に、有澤と別所が思うことなど、ざっくばらんに語り合った。

【写真】三人での初取材から大盛り上がり! 有澤樟太郎&別所哲也&池井戸潤、撮りおろしショット

◆「内緒の話からです(笑)」(池井戸)

――お三方で揃われる機会はこれまでにもあったんですか?

有澤&別所&池井戸:今日が初めてです。

――どんなコミュニケーションから始まりましたか?

池井戸:内緒の話からです(笑)。

有澤&別所:アハハハハ!

別所:写真も一緒に撮ったりね。

――池井戸さんはお二人の印象はいかがですか?

池井戸:すごく楽しそうですね。別所さんには以前、ラジオ番組に呼んでいただいたことも。いろいろなことをマルチにやっていらっしゃる印象があります。

別所:ありがとうございます。

池井戸:有澤さんは、出演された『ジャージー・ボーイズ』を観に行ったことがあって。終演後、舞台裏に飯田洋輔さんに会いに行ったんですよ。

有澤:ええ〜!

池井戸:彼が楽屋から出てくるのを待っていたら、すでに着替えて劇場から出て行く有澤くんとすれ違って。なんて帰るのが早い人なんだ!って(笑)。

有澤:えええええ! (ドギマギしながら)普段そんなことないんだけどな……。

池井戸:メイクを落とす時間があったのかなと思うくらい早くて。もう一人のキャストと、新橋の方へ去って行きました。

有澤:spiさんです、絶対(笑)。

別所:見られてるよ〜!

有澤:飯田さんと仲がいいんですか?

池井戸:彼が劇団四季にいた時代に、よく舞台を観に行きました。

――お二方は池井戸さんとご一緒されていかがですか?

別所:秘密の話を聞いてね……。

――何か伺っていいことはありますか?

別所:この作品をミュージカルにするにあたっての話なんです。初めてお話できたので、すごくよかったです。うれしいですね。

有澤:でも、緊張しました。

別所:確かにね。

有澤:終わってみると、すごく気さくな方で、基本的に「なんでも聞いてください」と言ってくださって。だから内緒の話もできちゃうんです(笑)。

◆「面白くならないわけはない“大当たり感”」(有澤)

――初舞台化、しかもミュージカル化ということで驚きました。ミュージカル化にあたって、どういう展開があったのか伺わせてください。

池井戸:僕は『キャッツ』や『壁抜け男』が好きで、いつかミュージカルを手懸けてみたいと思っていたんです。

――作りたいというお気持ちがあったんですか?

池井戸:そうなんですが、「『民王』をミュージカルに」というお話をいただいて、すごく驚いたんです。よりにもよって、あの『民王』をミュージカルに? いったいどうやって……?と(笑)。制作が決まった頃に、角野隼斗さんのピアノ・リサイタルに行くことがあり、彼が作曲した「3つのノクターン」がとても良かったので、バックステージで角野さんに「ミュージカルの作曲をしてみない?」と尋ねたら、「いいですよ」と即答してくれて(笑)。今回、角野さんが所属するバンド・Penthouseのお二人(浪岡真太郎、大原拓真)も、音楽と作詞で参加されているそうです。先日デモを聴きましたが、とても良い曲ができていると思います。

――例えばジャズっぽい雰囲気だったりとか、曲のイメージもあったんですか?

池井戸:曲のイメージは角野さんにお任せで。彼はニューヨーク在住ということで、ジャズにも詳しいし、当然クラシックにも詳しい。いろんなジャンルの音楽を融合させることができる器用な方なので、バリエーションのある楽曲ができていると思います。

――オリジナルを立ち上げていくのは、すごくワクワクするし、大変でもあると思いますが、お二人は今のお話を聞いて、どんな印象を受けましたか?

別所:昨日初めていろんな曲を聴く機会がありました。もちろん原作を読んだ後、台本にあったのも見て、こういう風に立体的に音楽がこの世界を作るんだというのが、本当に率直な感想で、新しいミュージカルが生まれるんだと感じています。音楽もバリエーションが多くて、冒頭からワクワクします。「民王のテーマ」というテーマ曲が、今年下期ミュージカル界を席巻するナンバーになると思います!

――おお! ワクワクする未来を感じる、いろんなものが詰まった曲なのでしょうか?

別所:そうですね。やっぱり、ゼロからイチというか。もちろん、生み出される原作があって、そこから次が生まれるんですが、ミュージカルにするというのは、音楽や構成そのものがどうなるんだろうと、ワクワクから始まったんです。今、これをどうやって、樟ちゃん(有澤)と立体化するんだろうなと楽しみにしています。

有澤:僕も楽しみでしかないですね。完璧な布陣といいますか。普段ミュージカルに携わっていない新しいクリエイターの皆さんと、そして、キャストの方もミュージカルで活躍されている方、テレビで活躍されている方、などいろんなところから集まっていて、異種格闘技みたいな感じで、その化学反応が楽しみです。そして、この『民王』をミュージカルにするという、ビジュアルの雰囲気からも漂う、本当に“大当たり感”、“間違いない感”、ですよね!

――観ずとも大当たり感があるんですね。

有澤:面白くならないわけはないと思って取り組みますが、その分ハードルが上がっています。僕らも未知の世界に飛び込むわけですが、台本を読んで音楽を聴いていると、これは間違いないなというか。見たことがないようなものになるんじゃないかなと思います。別所さんもおっしゃっていましたが、曲のバリエーションもすごいですし、ミュージカルではあまり聴かないようなジャンルの音楽がすごくキャッチーで、でもミュージカルらしさがあるような曲です。ミュージカルが好きな方にもちゃんと届いて、新しいお客さんにも届くような、そういう一番やりたかったようなものが実現できるんじゃないかと楽しみです。

――ビジュアルの、別所さんのハーフパンツ姿も素敵でしたね。

有澤:あれは!

別所:あのシーンがあるかどうかも含めてね。入れ替わりますからね。

有澤:入れ替わりに気づくシーンが面白いなと思いました。できるのかな、ミュージカルに……。

――一人二役みたいな感じですよね?

別所:そうですね。混乱しないように、組み立てていこうと思います。

◆「究極にやりがいがある役どころ、シチュエーション」(別所)

――有澤さんと別所さんはミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』以来の再共演になりますが、“入れ替わり”というところも含めて、お互いどんなところを期待していますか? 池井戸さんはお二人のどんな姿を見たいなと思われていますか?

池井戸:入れ替わりをどうやってやるのか、期待しますよね。入れ替わる瞬間をどう演出するのか。片やパーティーをやっていて、片や予算委員会か何かの会議をやっているわけですよ。そこで二人がどう入れ替わるのか、楽しみです。

別所:そうですよね。俳優としては、究極にやりがいがある役どころ、シチュエーションなので、こんな奇想天外な役をいただけて。しかもジョジョでも親子役で共演しまして、樟ちゃんの真っ直ぐなピュアな感じが、今回の作品でどうなるのかですね。今度は、僕が<有澤樟太郎が演じる翔>になって、でも見た目は<総理大臣>という状況の、二重三重の構造の中で、それを信じ切って演じるというのがすごく面白いことなので、有澤樟太郎をじっくり観察しながらやっていきたいです。

有澤:僕も、本を読んでの泰山のイメージや、ドラマを観たイメージがあるんですが、親子なので「似てるな」って思わせたいなと考えています。別所さんが作る泰山をどれだけ研究できるかだと思うので、別所さんの特徴をしっかり掴みたいです。まさに「別所さん!」みたいな。

別所:どんな人!?

有澤:いろんな名前をお持ちですよね!? “ハムの人”とか。

別所:長くやってるからね、多面的だから(笑)。

有澤:いろんな多方面の一面を、役として落とし込めたらと思います。

――役作りにあたって、この機会にお二人から池井戸さんに聞いておきたいことはありますか?

別所:そうだよ! (有澤に)どうする?

池井戸:聞かれても分からないかも。

有澤:いや、分かりますよ!

別所:教えてください。どうやったらいいんですか?

池井戸:分からないです(笑)。

有澤&別所:ハハハハハ!

池井戸:<翔になっている泰山><泰山になっている翔>が脚本のあらゆるところに出てきますよね。<蔵本になっている娘のエリカ><エリカになっている蔵本>もいるし。複雑すぎて……。

有澤:僕らより大変ですからね。性別が違いますからね。

池井戸:原作者ですら混乱するので、演じる方はもっと大変でしょうね(笑)。

有澤:池井戸さんに、「よくオファー受けましたね」と言われたんですが、「やります!」と即答でした。役者冥利には尽きるんですが、ものすごい挑戦だなと思っています。

別所:樟ちゃんとできるのはうれしい。ガタイもなんとなく似ているし、僕も10年前ぐらいはこれぐらいだったよ。

――ビフォーアフター的な?

別所:そう! おっしゃるとおり、僕もキラキラしてたなって(笑)。どういう風にできるかな。(池井戸に)お互い一生懸命な感じでいいんですよね? 熱い感じで。

池井戸:いいんじゃないですか。そもそも役者さんは、普段から作品の役と入れ替わってるわけだし。

別所:その通りです。

池井戸:それがもう一個増えるだけですからね。

有澤&別所:……「だけ」。

全員:(笑)。

別所:おっしゃる通りです。

◆「今話を聞いていて、頭が混乱してきました」(池井戸)

有澤:今回の本に関してですが、翔のラブストーリー味というか、ロマンス的な部分が、ミュージカルでは結構強調されるのかなという予感がしたのですが……。

池井戸:ちょっとそれっぽい感じになっていますね。ツバキミチオさんの脚本では、ちょっとそういうところがありますね。後はプロデューサーに聞いてください(笑)。

有澤:結構そのロマンスが気になるんです。

別所:そこは回収したいよね。

有澤:そうですね。原作にも、ドラマでも、ちょっとそういうようなことがありますが、ミュージカルではより出ていて。

別所:でも言っておきますが、回収しているとき、中は<泰山>です。(池井戸さんに)そうじゃないですか?

池井戸:きっとそうなんでしょう。

別所:恋愛しているんですが、俺だから!

有澤:ミュージカルとして、「どっちが?」というのはありますね。

別所:本当にリアリティチェックが大変なんだよ。

有澤:<中身の翔>として真衣ちゃんに接するのか、それとも<外見の翔>が真衣ちゃんと接するのかは、まだ分からないので。

別所:その時には、僕が<翔>なので。近づくと、「お父さんが来た」ってなっちゃうんでしょ? 総理大臣が来ちゃったわけですよ。困っちゃいますよね。恋愛どうするんですか?

池井戸:いや、分からない……、今話を聞いていて、頭が混乱してきました。どうなってるんだろう……。

別所:どうなっちゃうのかなって。泰山が迫るんじゃない?

有澤:そういうことなんですね。

別所:いや、泰山は迫らないよね。迫る理由がないから。

有澤:だから別所さんですよ。別所さんというか、中身が翔さん……いや、翔さんは……。

(3人大混乱中)

池井戸:きっとそこに(有能な秘書の)貝原がいますから! あいつが教えるでしょ!

有澤&別所:なるほど!

――やっぱり大変ですね。

有澤:オリジナルのミュージカルならではのシーンが結構あって、原作からいろんなことが派生しているので、そこは楽しみにしていてほしいです。

別所:原作から変えられているとおっしゃっていましたよね。

池井戸:相当変わっているはずです。

有澤:ドラマも結構脚色されていますよね。

池井戸:ドラマの脚本はお任せで設定を変えてかまわないとしていたら、泰山のキャラと差をつけるために女子力の強い翔になっていました。今回は原作寄りの翔になっていますね。原作のままではミュージカルにならないので、新しいエピソードを入れた上で、2時間の尺になっています。

有澤:この400ページぐらいの本を、2時間に収めるって大変なことですよね。見せ場も作らないといけないし。

池井戸:原作よりセリフが少ないなと思う方がいるかも。

有澤&別所:ああ〜! 大人の事情!

別所:「to be continued」にしますかね。さっきそんな話をしてたんですよ。入れ替わったまま戻らないとかね。

池井戸:戻れなくなっちゃった……なんて。

有澤:ミュージカルにすることで、歌のナンバーが増えたり、見せ場はたくさん作れますね。

別所:池井戸さんが最初に「ミュージカルにならない」と思われたのは、どこですか?

池井戸:ミュージカルというか、改めて原作を読み直してみると、小説であれば問題のない展開も、舞台だと山谷を一から作り直さないとうまく収まらないと思いました。

――池井戸さんの作品はミュージカル化が初めてですが、それでも分かるものなんですか?

池井戸:小説も舞台も基本は「ストーリー」なので。そして、歌は確かに歌だけれど、セリフの一部だと思うんです。セリフが歌になっている。僕はミュージカルが好きで、たまに観に行くんですが、役者さんでも2種類いて、歌を「歌」として歌っている人と、役の中の「セリフ」として歌っている人がいる気がします。今回の作品はミュージカルという形になっていますが、その歌詞の部分はストーリーの一部のはずで。作りとしては、ミュージカルだろうが、映画だろうが、連続ドラマだろうが、同じだと思っています。

◆「ハードルを上げて観てほしい、絶対に楽しむつもりで」(有澤)

――期待されているお客様にお伝えしておきたいことをお聞かせください。池井戸さんは、ご一緒に観る立場としてお伝えしたいことはありますか?

池井戸:僕はお客さんと一緒の立場なので、「傑作か、珍品か、それが問題だ」みたいな気持ちで楽しみたいと思います。どんな演出で、どんなお芝居になるのか、これだけ謎なミュージカルはありません。

――きっと稽古をご覧になったり、本番をご覧になったりと、何度かご覧になるのかなと思いますが、何度もご覧になるのも楽しみですか?

池井戸:そうですね。初日からどんどんパワーアップしていくと思うので、『民王』が成長していくのを一緒に楽しみにしたいと思います。

――お二人はこれからが大変かと思いますが、楽しみに待っている皆さんにお伝えしたいことはいかがですか?

有澤:今日も早速ワークショップをしたり、歌稽古も始まってきていますし、やっと資料が揃ったみたいな感じで、ここからどう作っていくかですが、面白くならない要素がないです。池井戸さんが、これだけこの作品に関わっていて、音楽も角野さんで、Penthouseも個人的に結構聴いているのですが、曲もキャッチーで、いろんなバリエーションの曲もあって、脚本もミュージカルならではの要素もいろいろあります。あとは僕たちが、この体でどう勝負していくか。大分体当たりになると思います。

別所:かなり肉体派みたいな感じだよね。

有澤:入れ替わりますからね。体当たりでやっていくと思いますが、お客さんとしてはハードルを上げて観てほしい、絶対に楽しむつもりで来てほしいなと思います。この本を読んで僕が感じたことを、原作の良さ、原作からもらったものをそのまま、翔として、泰山として、伝えられたらいいなと思うので、楽しみにしていただけたらと思います。

別所:こんなに奇想天外な、痛快な、新しいジャンルが、ミュージカル界に生まれます。かつて内閣総理大臣が出てくる政治ミュージカルがあっただろうかと。しかも親子が入れ替わるという、やる側もチャレンジであり、面白いことが本当にたくさんあるんですが、観ていただく皆さんにとっても、今までにない体験をしていただけるんじゃないかと思います。

――観るほうも大変かもしれませんね。今どっちだ……!?ってなりますよね。

別所:それを笑い飛ばしながらも、池井戸先生の作品は全部そうですが、弱いものに寄り添っていたり、社会にあるいろんな強そうに見えるものが弱かったり、いろんなことが、劇場に出るときに景色が変わってくれたら。とりわけ政治に関して、見え方が変わってくれたりしたらいいなと思いますね。そして、みんなが「民王のテーマ」を歌ってほしい!

――覚えて帰りたいですね!

◆「笑い飛ばしちゃう力強さ。日本の政治や世界を見たりする入口に」(別所)

――「政治」と「コメディ」で「ミュージカル」という面白さは、この作品の個性だと思います。魅力だと思われているところや、エンタメで伝えるうえで、どんな風に捉えながら作品を作っていけたらと考えていますか?

有澤:政治がテーマのコメディミュージカルは、なかなかないですし、こんなにがっつり国会がテーマというのもなかなかないですよね。

――世代的に分からないことも多い、それゆえの面白さもあるかと思います。

有澤:僕は完全にそちら側で、お客さん側の感覚もちゃんと持っているというか。世の中の政治的な関心も高まってきていて、僕の周りでもそういう話がチラッと出たりします。内面を音楽に乗せて歌えるというのが、ミュージカルの強みだと思いますが、政治的な目線と、政治家たちのこう思っている、俺はこうなんだみたいな、本音のぶつかり合いを、ミュージカルだからこそ表現できるところがあると思うので、そういう部分もお客さんに届けられたらいいなと思います。

僕も国民として「なぜ税金が下がらないんだろう」とか「ガソリンが高い」とかそういう思いはありますが、不満を良くすることばかり考えていること自体が、国を良くすることにつながるかどうかはよく分からないんです。

――我慢したり頑張ったりもしないといけないかもしれない。

有澤:結局は誰かに寄り添うことの方が大事だったりするのではないかと思ったりもするので、お客さんにもちょっと考えていただけるような、決してただ単に分かりやすいものじゃなくて、“問うもの”にしたいなと思っています。

――「コメディ」で表現するというのも特徴のひとつだと思います。

別所:笑い飛ばしちゃう力強さだったり、ミュージカルで政治を歌っちゃうみたいな、本音だったり、建前だったり、人間のいろんなものが、“業”みたいに見えるだろうと。お客さんと共有できるミュージカルが日本で生まれて、そして、日本の政治や世界を見たりする入口になってくれたらいいなと思います。笑い飛ばしちゃってるけど、みんなが思い当たる節というのを、「このままじゃいけないんだよね。なんとかみんなで」と。

――その中からちゃんとした種が宿るというか。

別所:僕も自分がナビゲーターをしているラジオ(『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』)で、「ご機嫌は、自分でつくるもの」と言っているんですが、ご機嫌をどうつくるかみたいな、政治もちゃんと関わった方がご機嫌な世界になるんだろうなという感じに持っていけたらいいですね。でも、ちゃんとメッセージがあって。そういうことですかね、先生?

池井戸:いやぁ、いいんじゃないですかね!

――先生が作品を書かれた原動力は、政治とコメディにきっと繋がるのではと思います。

池井戸:そうですね。僕自身はデモに行ったりはしませんが、その代わりに、作品という形で何かを主張したいと思っています。

――書くことでみんなに伝わっていく。

有澤&別所:伝わっていきますよね!

(取材・文・写真:岩村美佳)

 ミュージカル『民王』は、9月6日〜10月6日東京・シアタークリエ、10月11日〜13日大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、10月17日〜19日福岡・博多座で上演。