昨季はNECの3位躍進に大貢献した佐野。(C)Getty Images

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 日本代表MFの佐野航大は今夏の、オランダNECから同国の名門PSVへ移籍した。

 現地で小さくない反響を呼んだのが、契約直前の行動だ。オリンピアコスとのチャンピオンズリーグ(CL)予選直前に、「プレーしたくない」と告げ、チームを離脱したのだ。

 PSVの専門サイト『PSV inside』によれば、NECディック・シュロイダー監督はオリンピアコス戦まではチームに残る約束になっていたことを明かし、こう嘆いた。

「彼は話し合いを求めてきた。(試合前の離脱は)もちろん残念だが、選手が本当にプレーしたくないのであれば、私は無理に説得しようとするタイプではない。彼がプレーしたくないという意思を明確にした際、私は彼にホテルから出て行くように求めた。チームには彼のことではなく、オリンピアコス戦に集中してほしかったからだ」

 怪我のリスクやモチベーションの問題もあるため、プレーしたくないという気持ちも分かる。だが、直前の離脱は印象が悪かったようだ。

『PSV inside』によれば、PSVファンのパスカル・ファン・デル・フォールト氏はポッドキャスト『De Rood Wit Podcast』 で、「もし彼がそこでそんなことをするなら、我々のクラブでも同じことをするだろう」と疑問を呈した。

「もし私がクラブの人間なら、この移籍話を白紙にする理由になり得ると思う。本気でそう思う。(ゲストの)リック・エルフリンクが言っていたように、彼が向こうでそんなことをするなら、うちでも同じことをするんじゃないか?と思ってしまう」

 同氏は、「仮に彼がうちで素晴らしいプレーをして、2年後にバルセロナからオファーが来たとしよう。その時、ちょうどチャンピオンズリーグ予選の最中だとして、彼が『すみません、監督。精神的に無理です』と言い出したらどうなるか。クラブが(強硬手段を)取らない理由は理解できるが、私はこれをプロサッカー界の病弊だと考えている」と続けた。
 
 そして、2024年夏にPSVからモナコへ移籍したジョルダン・テゼの事例を引き合いに出し、こう指摘した。

ジョルダン・テゼの時もそうだった。彼は激しい批判を浴びたが、結局は突然プレーできるようになったわけだ。給与の担当部署は、プレーしなかった期間の給料サラリーを支払うことになる。私はそれが気に入らないんだ。選手や代理人の言い分は理解できるが、いざ自分のクラブでそれが起きると、『いい加減にしろ、普通に振る舞えよ』と思ってしまう」

 PSVでも同じ事象が起きるのではないかと懸念しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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