【新幹線で“隠れタバコ”】「なぜ被害者が座席移動?」車掌に相談も“注意だけ”…募るモヤモヤ「罰金とらなきゃダメですよね」

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全車禁煙の新幹線で、乗客がリュックに電子タバコとみられるものを隠しながら喫煙していた――。そんな投稿がXで大きな注目を集めている。投稿者に当時の状況を聞いた。

【画像】実際の現場の写真 タバコから逃げてきたデッキで

隠れてタバコを吸っている男性を発見

出来事があったのは8月9日夜。投稿者のかなとさんは、東北新幹線「やまびこ222号」に郡山駅から乗車し、東京駅へ向かっていた。しかし、車両に入った瞬間に違和感を覚えた。

「デッキの扉が開いた瞬間からタバコの臭いを感じ、不審に思いながら指定した席に向かったところ、一つ前の席の人が喫煙していました」

なんと、30代くらいの男性がリュックのチャックを開け、その中に加熱式タバコを持った手を突っ込み、隠すようにして吸っていたという。

客室に入った時点ですでに臭いがしていたことから、その時点で吸い始めてから数分は経っていた可能性がある。

かなとさんはその男性の一つ後ろの席だったため、特に強く臭いを感じた。

「周りのリアクションまでは確認していませんでしたが、密閉空間であることを考えると、10~20メートル程度以内にいる人は認識していたと思います。一応、デッキまで臭いが来ていなかったのは救いでした」

相手は酒に酔っているようにも見えたため、トラブルになることを避けようと、直接注意せず、デッキへ移動して巡回する車掌を待った。

やがてやってきた車掌に事情を伝えると、車掌は落ち着いた様子ですぐに対応。号車をまたいだ座席変更を手配し、男性本人にも確認と注意をすると説明したという。

かなとさんは先に別の座席へ移ったため、注意する場面は見ていない。ただ、かなとさんの同行者が男性に話しかけたところ、「ごめんごめん」くらいのトーンで謝られたという。

かなとさんはXで、車掌の対応について感謝する一方、「正直、注意だけで終わるのも納得いかない」と投稿。ホテルやレンタカーのように、禁煙場所で喫煙した場合には賠償請求をしてもいいのではないかと訴えた。

投稿は180万回以上表示され、大きな反響を呼んだ。まず多く寄せられたのが、加熱式・電子タバコの「臭い」をめぐる声だった。

「アイコスだと臭くないって思ってる人いる」

「マジでアイコスだと臭くないって思ってる人いるんよな。今レンタカー屋で仕事してるんだけど、時々アイコスの臭いして賠償金請求する事多い」
「電子タバコなら歩きタバコも問題ないと思っている喫煙者が一定数居るのも意味が分からないです」
「物理的に煙たくないという意味で電子タバコの方がだいぶマシなのは否定しませんが、アリかナシかで問われれば普通にどっちもナシなんですよね」
など、紙巻きタバコほど煙が目立たなくても、臭いにはすぐ気づくという意見が相次いだ。

一方で、議論は臭いだけにとどまらなかった。

「学校のいじめとかでもそうだけど、何で被害者が転校とか、座席移動しなきゃいけないのかがわからん。加害者が悪いんだから、そいつをつまみ出せばいいのにね」
「罰金取るべきですよね。消臭対応だけで何万円もかかったりするのに…」
「その場で強制降車かつ罰金とらなきゃダメですよね」

など、ルールを破った乗客への対応をより厳しくするべきだという声も寄せられた。

現在、国内の新幹線はすべて全面禁煙となっている。

東北新幹線などでは以前から全面禁煙が導入されていたが、2024年3月には東海道・山陽・九州新幹線に残っていた喫煙ルームも廃止。これにより、国内すべての新幹線で車内喫煙ができなくなった。

全面禁煙化を前にした当時の報道では、喫煙者からも「時代の流れだから仕方ない」と理解を示す声があった一方、「今後、車内で隠れて吸う人が出ないか心配」と、“隠れタバコ”を懸念する声も聞かれていた。

それから2年余り。今回話題になったのは、まさに“隠れタバコ”をしていたというケースだった。

なお、鉄道営業法では、係員から制止されたにもかかわらず禁煙の車内で喫煙した場合、科料の対象になると定められている。

このところ、新幹線をめぐっては、乗客のマナー違反やトラブルがSNSで相次いで注目されている。

SNSで相次ぐ告発 迷惑な乗客たち

山陽新幹線の相生駅では、乗り遅れた親子が発車した列車に接近し、新幹線が緊急停止する事態が発生。また、グリーン車で乗客がイヤホンを使わずに大音量で動画を流したり、テーブルに足を乗せたりする様子も投稿され、大きな話題となった。

夏休みシーズンを迎えるなか、新幹線の車内やホームでの迷惑行為が、SNSを通じて相次いで可視化されている。

ルールを破った乗客への対応をめぐって、「注意だけで終わっていいのか」と議論が広がっているが、この先、帰省ラッシュなどで多くの利用者が見込まれるなか、こうしたトラブルにどう対応していくのかが改めて問われそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部