[8.14 J1第2節 東京V 1-3 柏 MUFG国立]

 柏レイソルに頼もしい男が還ってきた。背番号11を担うMF渡井理己は、2025年9月12日の神戸戦で前半15分に負傷交代。その後、クラブから右膝前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷の重傷であることが発表された。

 百年構想リーグではメンバー入りの機会はなく、迎えた2026/27シーズン、第2節・東京V戦で11か月ぶりにメンバー入りをはたすと、後半11分にFW山内日向汰と代わってピッチに。そのまま左のシャドーに入った。

「ほっとしてます。ファーストプレーとかも落ち着いて入れたんで、しっかりプレーできたと思いますし、チームとしての勢いをもっと出せればいいなと思っていたんで、それをどれだけ出せたかなとは思っています」と渡井はATを含めた約40分の復帰戦を振り返った。

 パスを引き出して、テンポよく攻撃を展開するプレーは健在で、2点リードで迎えた終盤でも守備でハードワークを厭わなかった。後半ATには警告を受ける場面もあったが、改めて柏に必要な選手であることを示した。

「今日もチャンスがありましたけど、そこをゴールにつなげることだったり、もちろんもうちょっとプレー時間を長く自分の中で持てるようにっていうこともありますし、もう本当にまだまだこれから」と、渡井はさらなる出場時間の確保と、目に見える結果を求めていく。

 渡井だけでなく、同じく右膝前十字靭帯断裂の重傷を負っていたMF熊坂光希も復帰し、優勝争いを繰り広げた2025シーズンの主力が戻ってきている。百年構想リーグでは下位に低迷したが、リカルド・ロドリゲス監督は、2025シーズンのパフォーマンスに近づいている、と手応えを口にする。

「大きい怪我をして、怪我から戻ってきた熊坂、渡井、彼らが高いパフォーマンスを表現し、彼らの貢献というのも我々のパフォーマンスを2025年のパフォーマンスに近づけてくれていると思いますし、先ほど名前があがりました遠藤(渓太)、そして弓場(堅真)を含め他の新加入選手たちも今シーズンのチームの選手層を厚くすることに貢献してくれています」(リカルド監督)

 シャドーのポジションはMF小泉佳穂が絶対的な存在となっている一方、その相棒には開幕から2試合連続で先発した山内をはじめ、ちばぎんカップを含めてMF仲間隼斗、MF瀬川祐輔、MF汰木康也が起用されている。

 来週18日にはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の組み合わせ抽選会が行われ、9月からはJ1と並行してリーグステージを戦うことになる。厚い選手層を誇る指揮官は、「落ち着いた形で過密スケジュールを戦える、そして上を目指していけると期待しています」と意気込んだ。

(取材・文 奥山典幸)