[8.14 J1第2節 東京V 1-3 柏 MUFG国立]

 今夏に柏レイソルへと加入した期待のアタッカーが、ゴールという結果で存在感を示した。

 開始2分にセットプレーの流れから東京ヴェルディに先制点を許した柏だったが、立て直していつものようにボールを保持する時間を増やしていくと、前半11分に同点へと追いつく。自陣PAからパスをつないで東京Vの中盤を突破すると、MF中川敦英が一気にドリブルで持ち運ぶ。PAに侵入したところで相手守備網に引っかかったが、そのこぼれ球をひろったMF遠藤渓太が右足を振り抜き、東京Vゴールを陥れた。

 遠藤にとっては、FC東京に所属していた4月29日の百年構想リーグの柏戦以来、J1リーグに限れば、2025年12月6日の新潟戦以来のゴールとなった。

 前半終了間際に獲得したと思われたPKはオンフィールドレビューの末に取り消されたが、後半34分に交代するまで、果敢に相手に仕掛ける姿勢を見せ続けた。

 遠藤が開幕から2試合連続で先発している3-4-2-1の左WBは、百年構想リーグ以降、柏がスタメンを固定できないポジションとなっている。ポジティブとはいえない情報は、遠藤の耳にも入っているという。それでも、「自分が左サイドでハマる、ハマらないとかいろいろ言われますけど、チャンスをもらっているときにゴールを決めて、景色を変えるのは、正直自分しかいない」と、遠藤は自らに矢印を向ける。

 柏では両WBに攻守での高い貢献が求められており、遠藤も「走ることを求められますし、相手によりけりで、すごい守備の部分がきついときもありますし、今日みたいに攻撃でずっと殴り続けられるターンが続くと、自分の良さも効く」と、WBでの苦労を語る。そして、ゴールにからむことが求められているのも柏のWBの特徴だ。実際、左WBで先発した遠藤が1点目、右WBの久保藤次郎がダメ押しとなる3点目を記録。久保の得点をアシストしたのは、左WBとして途中出場した弓場堅真だった。

「アタッカーの選手だとゴール1つで流れって変わったりしますし。流れを良くするもしないも自分次第だなと思ったんで、そういう意味ではレイソルの選手としての1歩を踏み出したのかなと思ってます」

 移籍後初ゴールでチームの開幕2連勝に貢献した背番号5のアタッカーは、踏み出した大きな1歩をさらなる飛躍につなげていく。

(取材・文 奥山典幸)